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2003全米オープンチャンピオンは、33歳のジム・ヒューリック田中秀道は2オーバー15位タイで来年の出場権を獲得!

ホールアウト直後の順位は24位。来年の出場権が得られる15位内には及ばなかった。田中は、「来年の出場権のために戦っていたんじゃない。とにかく一生懸命にやったのだから」と、懸命に気持ちをおさえようとするが、苛立ちは、そうやすやすとはおさまらない。
ティショットを、3アイアンで刻んだ最終18番。6アイアンで打った残り211ヤードの第2打は右バンカーの淵、左足下がりのラフからの、難しいアプローチが残った。寄せきれず、長いパーパットを外した。ボギーフィニッシュ・・・。順位をひとつ下げてのホールアウトに、「4日間、よく我慢できたと思うが、今は上がりホールのことでイライラしていて・・・」。
最終予選会を突破してもぎとった、2年連続の出場権だった。その予選会では、雨で競技が翌日に持ち越されるハプニングも我慢で乗り切り、トップ合格を果たした。本戦では、日本勢でただひとり決勝進出。そのプレーぶりに、米ツアー本格参戦2年目を迎えた者の逞しさが、幾度も垣間見えた。
最終ホールでの悔しさをこらえ「・・・これから部屋に帰って夕方になれば、自分でもよく頑張ったといえるでしょうか。今回の戦いをこれからのPGAツアーで生かし、少しでもランキングを上げていくつもりで頑張ります」と気丈に話した田中。
しかしこのあと、通算2オーバーだった田中の順位は徐々に上昇を続けた。結局、15位タイ。シネコックヒルズで行われる来年の出場権を獲得した。
なお、2003年のチャンピオンは、通算8アンダーのジム・ヒューリック。33歳にして初めて手にしたメジャータイトルだった。
タイガー・ウッズは通算3オーバー 20位タイに終わった。

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