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谷口徹が、奈良県ジュニアゴルフ研修会に参加(12月27日)

トッププロの球筋に一同あんぐり・・・
2002年ジャパンゴルフツアー賞金王で、今年の賞金ランクは4位。平均パット数1位は、奈良県橿原市が生んだスーパースター。
この日の“特別講師”の経歴をそう簡単に説明したあと、司会進行役の杉本真美プロが口火を切った。

「・・・だから、飛ばなくて悩んでいる子だって、パットの技術を磨いたら谷口選手みたいに、トッププロになれるのよ!」。

そんな勇気の出る一声に、子供たちの表情が一気に華やぐ。
どこからともなく、どよめきが起きる。
矢継ぎ早に飛ぶ質問。

「谷口プロは、普段どんな練習をしていますか?」
「体力つくりのトレーニング方法は・・・?」

いまや自身も一児の父。元気な子供たちの様子に、わが子の成長を重ねて目を細めた。
ひとつひとつ、丁寧に答えながら心の中でつぶやく。
(「やっぱり、来て良かった・・・」)。
嬉しくなって、いっそう声を張り上げた。
「コースに出たら、今以上に元気を出して、今日1日楽しくゴルフをやりましょうね!」。

今月12月27日(水)、谷口徹は地元・奈良県のナパラゴルフクラブにいた。 
奈良県ゴルフ協会主催の『奈良県ジュニアゴルフ研修会』の会場だ。

県下のジュニアを対象に普段は、LPGA会員で奈良県高等学校ゴルフ連盟顧問の杉本プロほか、土井二美プロ、PGA会員の荒木武人プロ、宮崎大志プロらが講師を勤めるこの研修会。

ここに谷口が参加するきっかけとなったのは、今年11月の三井住友VISA太平洋マスターズだった。
かねてより、地元出身でもある谷口にも研修会に、ぜひ参加してほしいと考えていた杉本プロが、わざわざ御殿場の会場まで出向き、練習場で谷口を見つけて直々に声をかけたのだ。

「・・・無理は承知だったんです。それでも思い切ってお願いしたら、谷口プロは『もちろん、それは自分も行くべきだ』と即答してくださって。その心意気に感動したし、とても嬉しかった。そしてまた今日は、その約束をこうして実現してくださった。とても感謝しています」(杉本プロ)。

当日は朝9時半からの開講式と、約30分の講習会。
そのあと、いよいよラウンドレッスン会に突入した。

まず1番ティで、谷口がデモンストレーション。
スライス、フックといとも簡単に打ち分けるプロの技に、参加したジュニア30人は口をあんぐり・・・そして、拍手喝采!!

「音がちがうな〜!」
「ボールが、もの凄く高い」
「・・・僕、右には行くけど左にはいかへん」。

ため息とともに、口々と感想がこぼれ出る。
その中には、今年のチャレンジトーナメントの『GDOチャレンジ』で史上最年少の予選通過をした森杉大地くん(沖学園中学1年)がいた。
「プロのボールは高く上がるし、グリーンでピタッと止まる、凄いよ!!」と、改めて感嘆の声をあげた。

森杉君とともに、はじめの3ホールを谷口と同じ組で回った島本遼太郎くん(中1)と神田倫彬くん(小6)も、「最初はすごく緊張したけど、谷口プロが色々なアドバイスをくれて上手く出来た。うれしかった!」と、口を揃えた。

どの子もみな、ツアープレーヤーとのラウンドは初めての経験。
まして、地元トッププロのプレーを間近にして、緊張と興奮の連続だったようだ。

そして、その谷口自身もまた驚きの連続だった。
子供たちのスイングの完成度や飛距離、ピンを狙う距離感覚。
しばらく回るうちに、すぐに本気になった。
「みんな凄い上手んやな〜。僕も負けられへん!」。

難しいライの打ち方ほか、ルールなども交えながらのラウンドレッスンは真剣そのもの。
「今日の日が良い思い出となって、少しでもゴルフの楽しさを感じてくれればいい」。
そんな気持ちで心を一杯にしながら谷口は、子供たちと足並みを揃えて9ホールを歩いたのだ。
  • 中央に立つのが今回、谷口を研修会に“招聘”した杉本プロ
  • ルールを交えたラウンドレッスン会は真剣そのもの!

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