記事

つるやオープン 2000

「『フラッシュ』が、かえっていい流れにしてくれたんじゃないでしょうか」田中秀道

フラッシュがまぶしい!? プレー中のカメラの撮影は、選手のプレーの妨げになりますので、禁止しております。ファンのみなさま、ご協力をお願いします。
8アンダーで首位を走る田中秀道の10番ティショット。テークバックに入ろうとしたその瞬間、ギャラリーが撮ったカメラのフラッシュが目に飛び込んできた。一瞬、目がちかちかして、視界が白くなった。昨年、11月に優勝したアコムインターナショナルでも、これと同じようなことがあった。「また来たか」(田中)と思った。
なんとか気持ちを抑え、しきりなおしたティショットは池のふちギリギリのところで止まった。そこから、残り47ヤードの第2打を、サンドウェッジでピンまで3メートルに乗せ、これを沈めてバーディ。切れかけた流れは、しっかりつないだ。

「光った瞬間。トップでのプレーということで、こういう機会を撮っておきたいファンの方もいるだろう、と思うようにしたら、怒りまでいかなかったんです。そういうふうに考えることができたことを、大事にしようと思ったらなんだか落ちつきましたね。こう言っちゃなんですけど、フラッシュがかえってプレーの流れを良くしてくれたみたいです」(田中)
最終日は通算11アンダー、2位の佐藤信人と3打差で、ダイドードリンコ静岡オープンに続く2試合連続Vに挑む。
「とにかく、ひとつでもふたつでも多く優勝争いをすることが大事です。僕は、まだまだ余裕を持ってやれるようなレベルに行ってませんからね。『余裕』が一番、怖いんです。明日は、バック9に入るまでに上位争いに加われるようにしておきたい。そこまでのハーフターンはなんとかうまくしのいでいきたい。後半のハーフが本当にスタートライン。そこから集中して、(今季)2勝目が、できるだけ早く来ればいいなと思います」

関連記事