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日本オープンゴルフ選手権競技 2005

林根基「リベンジなんて、考えないよ」

本格的に日本ツアーに参戦して10年目。台湾出身の林根基(りんこんき)にも、ここ廣野が日本でどれだけ有名なゴルフコースかは知っていた。
「噂で聞いて、いったいどんなところなんだろうって。想像どおり、ほんとうに美しいコースで感激してます」。

しかし、そのたたずまいとは裏腹に、どれほど手ごわいコースかということも、練習ラウンドのうちに分かっていた。

「フェアウェーキープは絶対条件」。

密集した粘っこいラフに入れたら、まずボギーを覚悟しているから、この日4番パー4で左の深いラフに入れても慌てなかった。諦めて、ひとまず出してボギーでおさめた。

面積が小さく、傾斜のある砲台グリーンは、「奥に外したら絶対にダメ」。
徹底的に手前から攻めることで、ピンチもうまく切り抜けた。
いま、ドライバーショットに不安があるが、絶妙のアプローチが救ってくれた。

16番で、8メートルの長いバーディパットも決まって首位と1打差の3アンダー2位タイ発進。

2000年の今大会で、最終日に68をマークして追い上げながら、1打及ばず尾崎直道に勝利を譲った悔しい思い出があるが、あのときリベンジ・・・などとは間違っても考えない。
「日本一を決める大会だけど、勝ちたいと思うほどに余計なプレッシャーがかかるだけだから。明日からも、いつもどおりね」。

タイトルの重さは、勝ってから初めて噛み締めればいいと思っている。


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