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2005 アジア・ジャパン沖縄オープン 2006

宮里藍「今週は、大好きな沖縄への恩返し」

この日14日(水)の練習ラウンドは、2人の兄と、野上貴夫とのプレー。ホールによっては、50ヤード以上もティショットで置いていかれながら、フェアウェーウッドやユーティリティアイアンを多用して、ピンに絡めるシーンもあった。

会場の那覇ゴルフ倶楽部は、点在するバンカーと6つの池、そしてなによりも海からの強風が、自然のハザードとなって、難易度を高める。
「風が吹くと私にはパー4がパー4でなくなるので厳しいものがあるけれど。いま、パットには自信がある。きっちり自分のゴルフができれば、不可能ではない。挑戦することに意味があるので、ねらっていきたい」。
男子ツアー史上初・女子選手の予選突破にむけて、力強く話した。

初めて挑戦する男子の大会にも、気負いはない。
心強い存在があるからだ。
2人の兄。
次兄・優作は前夜、遅くにもかかわらず、地元・沖縄入りした藍さんを空港まで出迎えてくれた。
長兄・聖志は、なんとか妹をリラックスさせようと常に心を砕く素振りが見えた。

「確かに、いつもの試合とは違った緊張感があるけれど。お兄ちゃんがいなくて、ここに来るのとではぜんぜん違う。何かと気遣ってくれるし、兄の優しさを感じている」。
その有り難味をしみじみと語った藍さん。

先週、トップ通過を果たした米女子ツアーの予選会から帰国したばかり。
その足で、シニアVS女子VS男子ツアーの対抗戦『日立3ツアーズ選手権』に出場し、そしてまた今週も、快挙達成に挑む。

疲れはピークに達しているはずだが、「今週は、大好きな沖縄への恩返し。今年の力を出し切って、ギャラリーの方に楽しんでもらいたい」。
大勢の報道陣を前に、元気な笑顔を振りまいた。


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