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2005 アジア・ジャパン沖縄オープン 2006

宮里藍が参戦!!2005アジア・ジャパン沖縄オープン

先週、行われたシニアVS女子VS男子の対抗戦『HITACHI 3TOURS CHAMPIONSHIP 2005 IMPACT!』。2日目のスターティングセレモニーで、JGTOチームを代表して、谷口徹がマイクを握った。

開口一番、言ったことは「みなさん、今日の新聞見ましたか?!」。

その朝のスポーツ紙は、ほぼ全紙が一面に宮里藍。
しかも、どれにも「藍、男に勝った!」といった見出しが躍った。

前日初日の1stステージで宮里が戦ったのは友利勝良と、横田真一・選手会長。
最終9番でバーディを奪ってイーブンパーに戻した宮里に対し、男子2人はいずれも1オーバーで、敗退。

「まったく、選手会長が藍ちゃんに負けたおかげで男子が弱いと。なんとも情けない紙面になってしまいましたよ」とぼやきつつ、「今日は絶対に負けられない」と開幕の挨拶を締めくくったのだった。

いかにも、ライバル心をむき出しにしたコメントで笑わせたが、大会が終わるころには、それも微妙に変化していた。
谷口も、宮里とその日の3rdステージで対戦。
トップ通過を果たした米女子ツアーの予選会から帰国したばかりというハードスケジュールにも関わらず、「プレー中、藍ちゃんは勝負師の目をしていた」(谷口)。
キレのあるゴルフで観衆を魅了した。
また、合間には20歳らしいあどけない一面も垣間見せて、「疲れもあっただろうに、元気一杯のプレーで大会を盛り上げてくれたことが、ほんとうに嬉しかった」と振り返った。

初日に横田が、「藍ちゃんは、国の宝」と語ったが、谷口もそれには同感。
宮里の存在感の大きさを目の当たりにして、「人気、実力ともにかね添えた貴重な存在。アメリカでも、克服していける人」と、太鼓判を押したのだった。

今週も、その宮里と同じ舞台で戦う。
地元・沖縄県の那覇ゴルフ倶楽部で行われるアジア・ジャパン沖縄オープンで、史上3人目となる女子選手として、男子に挑戦するのだ。

「連戦、連戦でスケジュール的に厳しいとは思うけれど、疲れさえ取れれば、予選通過もできる。チャンスはあると思う」と、谷口。
「・・・僕らのほうは、藍ちゃんに勝とうとか、変な対抗心を燃やすのではなく、男子は男子のよさをアピールしながら、一緒に盛り上げていけたらいい」。

迎え入れる男子選手も、出来る限りのパフォーマンスで大会を盛り上げていこうと張り切っている。

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