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ダンロップフェニックストーナメント 2025

練習場でクラブが飛んじゃった!「えっ、タイガー?」いえ、長野泰雅が3位タイ浮上

ウッズ由来の名前を持つ長野泰雅(ながの・たいが)が、1差の3位に浮上した。




気温が上昇したこの日は1番で「想像していたより飛んじゃった」と、ボギーを先行させたが、「あとはそれを加味して上手に打てた」と、ミスを生かしてチャンスを量産。

「ショートゲームがよかった」と、この日の5アンダー「65」の中でも、6メートルのパーパットをしのいだ6番を評価し、後半の13番(332ヤード)では、グリーン奥まで飛ばして、15ヤードの2打目をチップイン。
パー4でのイーグルも出た。

本大会は23年から3年連続で出場し、昨年は予選敗退した。
特色のある洋芝のコースは、「柔らかくて沈むからか、フェースが向いた方向のまま飛んで思った球が打てない。球が曲げられない。ドローだから、ずっと右に抜けていく」。
フェアウェイキープが鉄則のコースで、フェアウェイからのショットにずっと苦手意識があったそうだが、9月の「フジサンケイクラシック」でプロ5年目の初優勝を達成後は、心技共に成長著しい。

昨年から全体で75ヤード距離が伸び、今年からパー70設定に変わっても、「去年よりまず、自分が上手い!」と自信を持ってプレーできるようになったことが、一番の強みである。

V後はクラブ調整にも余念がなく、得意の3Wに合わせて作ったミニドライバーの流れで、通常ドライバーのシャフトを0.75インチ切って44.5インチにしたのも奏功。
「飛距離は少し落ちますけど、コントロールがしやすくて安定するから、長いのと変わらない」と、ティショットのストレスも激減した。

「もともとゆるめに握っているのと、ダフリました」と今朝、練習場で5アイアンから手が離れて、前方に飛ばしてしまうハプニングを起こした。

周囲の選手もやや騒然。
「タイガ~~~!!」と、みなから突っ込みの声が上がったとき、海外招待選手のデービス・ショアが、驚いたように練習の手を止め、「タイガー?!」。
ウッズ由来の「泰雅(たいが)」の名前に反応していた。

「そうなんスか…?笑」。

本大会でウッズが連覇を飾った2005年はまだ2歳。ウッズの偉業は知らないが、地元福岡の沖学園高校時代に、本大会で松山英樹のプレーを観戦。
「有名人なので観に行きました」。

今年も、日本が誇るマスターズ覇者が来日するビッグトーナメントで22歳が2勝目チャンス。
「今日はいいプレーができましたけど、コースが苦手なのは変わらないと思うので。明日も1打1打集中してやりたいです」。
52回の歴史に「タイガ」の名前を刻めるか。


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