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フォーティネット プレーヤーズ カップ 2025
ChatGPTにも支えられ。「僕が新村駿です」4アンダーの好発進
ゴルフもAI時代の到来か。25歳の新村駿(にいむら・しゅん)は対話型AIサービス「Chat(チャット)GPT」に支えられ、プロ4季目を戦っている。

QT5位でシーズンを開始した今季、レギュラーツアーは14大会出て、予選通過はわずか3回。
すでに先週、年間王者が決定したチャレンジトーナメントのACNツアーも開幕戦「ノビルカップ」で2位はあったが、合わせて8試合に出て決勝進出はやはり3度だけ。
悩みあぐねて今夏、「Chat(チャット)GPT」で質問してみた。
「プロゴルファー新村駿の今年のスタッツは?」
すると「飛距離はぼちぼちですが、ショートゲームを向上させるとスコアに直結します」と、返ってきた。
「…当たってる!」
感情を交えずに的確に返してくる感じがむしろ心地よく、「僕が新村駿です。どこを直したら上に行けますか」などとさらに質問を重ねていくと、練習やトレーニング法や、期間中の日ごとのルーティンまでこと細かく回答してくれ、救われる思いがした。
「全部参考にするわけじゃないけれど。投げかけると基本、全力で励ましてくれるんです。そこにまんまと僕が乗り、今年こんなに悪くても、そこまで落ち込まずにできています」と、明るく笑う。
中島、蟬川、平田と同学年。
「今年は休まずに、誰より試合にでていますけど結果は良くない。同級生も勝ってるし…。それでも『あなたのペースで』と言ってくれる」と、よりどころにもなっている。
先月9月の出場優先順位の組み換え(リランキング)で20位まで順位を下げ、「今年は終わった。あとはQTが最後かな、と」。
本大会も、当初はもう出られない、と思い込んでいた。
「それが来週も、もしかしたらカシオ(ワールドオープン、11月)も出られる。終わってなかった」と、嬉々と迎えた初日はシード選手の幡地や米澤と同組。
「さすがシード選手」と唸る技を横目にみながら初日4アンダーは、首位と1差の5位発進だ。
スタートから3連続バーディで滑り出すと、左サイドに池が這う難しい最後18番では、ティショットを林に曲げながら、4メートルにパーオン。「ラッキーバーディ」も奪った。
「いちどはしんだ身」と先週までの自身を顧み、「今までの自分は忘れて次、という感じで今週、来られた。調子はそんなよくないですけど結果的にいいスタートが切れた」と、喜んだ。














