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サトウ食品NST新潟オープンゴルフ選手権競技 2002

「18ホール、疲れない体に」

人生初のインタビューに、笑顔をみせる中川
 新潟の猛暑もはねのけた中川勝弥の日課とは
 今や夕食後、無意識に、ジャージに着替えてしまうほど、癖になっている。
 昨年、ダイエットのために始めた、毎朝・夕約40分のランニング。
 「何か用事があって、2日くらい休むと、かえって落ち着かなくて…」
 それは、試合中も同じで、どんなに疲れていても、欠かさない。
 おかげで、昨年1年で、15キロの減量に成功。
 93キロあったころは、ラウンド中、すぐに下半身に疲れがきて、1ラウンドでスタミナが持たないことも、しばしばだった。
 「このままだと、体にも悪い…」
 当初は健康面で危機感を感じて、「野菜中心、ゆっくりかむ」を心がけた食事療法と合わせ、始めたジョギングが、結果、ゴルフにも、さまざまな副産物を、もたらした。
 ショットに、キレが戻ってきた。
 ヘッドスピードも上がり、太っていたころより、約15ヤードも飛距離が伸びた。
 「中でも、僕がいちばん嬉しかったのは、18ホール、疲れない体になったこと」
 毎日、地道に続けた日課が、新潟の酷暑にも負けない、体力を作りあげた。
 この日も、最後まで集中力は途切れることなく、冴え渡るショットでバーディ量産。ベストスコアの6アンダーで、「これも、すべてはトレーニングの成果」と、頬を緩ませた。
 自身、初のトップタイにつけた記念すべきこの日の夜も、もちろん、中川は、夜の街を、黙々と走りつづける。

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