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石川遼 everyone PROJECT Challenge 2025

無欲で臨むことが勝利への近道!? ランキング首位・若原の考えとは?

全13試合のACNツアーも残り3試合となり、いよいよ佳境を迎える。どの選手もラストスパートに向けて目の色を変えて本戦に挑むことは間違いない。狙うは来季のレギュラーツアー出場権を獲得できるポイントランキング1位のみ。最終戦は1.5倍のポイントになるだけに、まだまだ多くの選手にチャンスはある。ターゲットとなるのは、現在ポイントランキング1位の若原亮太だが、当の本人はそれほどランキングへの意識はないという。


「2連勝させていただいて一気にポイントレースではトップになっていますが、自分の中ではまだまだ挑戦している側の気持ちなので、1位だからどうという気持ちは全くありません」。もちろん、シーズン前には優勝という目標もあれば、ランキング上位に入りたい気持ちはあった。
しかし、優勝どころか2勝を挙げて自分がポイントレースに参加していることは夢にも思っていなかっただけに、戸惑いのほうが大きいかもしれない。


しかし、ガツガツしていないことが若原にとってはプラスになる。

今季、若原が優勝したのはACNツアー8戦目と9戦目だが、7戦目までは5位タイが最高位だった。理由は緊張などから自分の
ゴルフをできなかったからだ。アマチュア時代からの課題でもあったが、いかにメンタル面を改善していくか。レギュラーツアーに出た際、緊張することなくプレーをしている大学の先輩プロや後輩プロに、対策を聞いたという。


「結局、自分の場合は気負い過ぎていたり、考え過ぎだと。シンプルにやればいいんだとアドバイスされました」。先のことや余計なことを考えるから自分の思い通りに体が動かないのであって、目の前の1打に集中することで普段どおりのゴルフができる。それを実感したのが、初勝利を挙げた『住地ゴルフチャレンジトーナメント』だった。


「最終日はすごく緊張していたんですが、伸ばし合いとなり、純粋に毎ホールでバーディを狙うことだけを意識しました」。気がつけば、1イーグル、7バーディの63で回り、1打差で競り勝った。翌週の『ダンロップフェニックストーナメントチャレンジinふくしま』でも同じようなイメージで臨んだ結果、優勝することができた。


今大会でも当然のように無欲で臨むつもりだ。2日間、しっかりと自分のゴルフをして予選を通過した後、いいところにいれば優勝を考える。

ツアーも佳境だからこそ、雑念や周囲の声も聞こえてくる。それに打ち克つためにも若原にとって勝負どころの3日間が幕を開ける。


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