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パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ 2025
“金ちゃんプロ”誕生! 石川も感心した。加藤金次郎が最年少デビュー
22日月曜日に、15歳139日目の史上最年少プロ宣言し、今週の「パナソニックオープン」で、15歳142日の最年少デビューを飾る。
加藤金次郎(かとう・きんじろう)が、開幕前日の24日水曜日に、会場の泉ヶ丘カントリークラブで会見に臨んだ。
大勢の報道陣が集まる中、ジャケット姿で登場した加藤はその冒頭で、「ゴルフを始めたときからプロになりたいという気持ちがあったので。こういう形でプロの舞台に立てるのは嬉しい気持ちです」と、転向直後の第一声を述べた。
“最速プロ転向”の動機のひとつとなったのは、ご両親のためだそうだ。
「ゴルフはお金がかかるスポーツなので、道具だったり、遠征費だったり、両親に支えてもらった。プロになって、自分の力で恩返ししたい」。
来季の出場権をかけたQTは、現在1次を通過しており、年末のファイナル突破を目指している。
JGTOではツアー選手になるための登録は義務教育終了後と規程しているため、水無瀬中学(愛知県)在学中の加藤に、JGTO選手としての資格が付与されるのは、来春以降となるが、今週から賞金は稼げる。
今季は、チャレンジトーナメントのACNツアーで出場3戦とも予選を突破しているが、レギュラーツアーはアマで活動した先週までに4戦出て、すべて予選敗退。
「決勝ラウンドでよい位置につけられるように、2日間頑張ります」と、まずは初の決勝進出を見据えた上で、「活動費がかかるので、賞金は貯金します」と、抱負を語った。
月曜日の予選会「マンデートーナメント」を5アンダーの「67」でトップ通過し、アマ最後の試合の機会を自ら作った「ANAオープン」は、通算8オーバーで予選敗退した。
2オーバーの90位タイから出た予選2日目に、出遅れを取り戻そうとして、スタートの1番でダブルボギーを叩いていた。
「バーディを取り返したい、と焦ってリズムを崩してしまいました」と、プロ宣言直前の良い引き締めにはなったが、当時最年少の16歳(2007年)でプロ転向した石川遼(いしかわ・りょう)は、「シード選手でもマンデーを通る確率はそんなに高くない。月曜日は風もかなり強く大変だった中で、5アンダーでプレーしている時点で、相当な技術レベルと思う」と感心し、「頑張って欲しい」とエールを贈っていた。
加藤が目標としている選手もタイガー・ウッズと石川だ。
「ウッズ選手や石川遼さんのように、ファンのみなさんが会場に足を運んでくださるようなプロになりたい。日本を代表する選手として海外ツアーでも活躍することが夢」。
ちなみにだが、石川が最年少ツアー優勝を飾った時(2007年)は、加藤が生まれる3年も前だった。
お父さんの姓名判断による命名は、インパクトも大。
「覚えていただきやすいですし、いい名前だな、と思います」と、本人も気に入っている。
同級生のあだ名は「金ちゃん」。
ちなみに、現在大学1年生の兄・蔵乃介さんは、静岡・浜松開誠館高校時代に甲子園の出場経験もある元球児。
まだ中学生の弟が、ゴルフ界で一足お先に社会人デビューを果たす。
「プロとして憧れの舞台に立てることは嬉しいのですが、浮かれるのではなく1打1打集中して、自分らしいプレーができるように頑張ります」。
淀みなく健闘を誓った。













