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ロピアフジサンケイクラシック 2025

誕生日の中止とエース逃しでラッキー温存。前田光史朗「優勝したい気持ちが強い」

シード2季目を戦う前田光史朗(まえだ・こうしろう)が、3日目の第2ラウンドで3アンダーの「67」をマーク。
通算5アンダーで、プロ4年目の初Vも見据える3差の5位につけた。




「アイアンの調子が良いので、フェアウェイに行ってくれさえすればという状態」。
手ごたえどおりに、3Uを使った4番パー3でティショットが入りかけたが「きょうは入らなくてよかった」と、なぜだか安堵。

早朝のスタート時に、きゅうきょ特別協賛のロピアから、パー3の全ホールでホールインワン賞1000万円が贈られると発表されたが、対象は翌7日の最終日のみ。
「明日に獲っておこう」と、ラッキー温存。
最後18番では9アイアンでピンにくっつけるお先にバーディで締めくくり、Vチャンスにこぎつけた。

台風による大雨の影響で、中止となった前日5日に25歳になった。
応援に駆け付けたご両親と、山梨名物「ほうとう」の名店「歩成」でランチしながら「誕生日なのに台風が来て…。運が悪いな、と思いましたけど。その分きょうはいいゴルフができて、100点」。

1日遅れの満点で優勝争いに加わった。

シード選手に昇格して2季目。
今年は、開幕戦の生源寺を皮切りに、初V者が5人出ているが、「自分の調子がそこまで上がっていなかったので。優勝、という2文字が見えていなかった」と、前半季は暗澹としていたが、先月の北海道連戦で復調の契機を掴むと、先週の「Sansan KBCオーガスタ」で9位と、今季初のトップ10入りを果たせた。

「先週をきっかけに優勝したい思いが強くなった」と、意欲が沸いた矢先の初V争いにおのずと高ぶる。

中島や蟬川、平田と同学年で、今季ブレイク中の古川龍之介(ふるかわ・りゅうのすけ)とは日大同期。

主将の古川を副将で支えた。
共に初Vを狙うが、今季チャレンジトーナメントのランキング上位で戦う古川には、本大会の出場権が回って来なかった。

“先獲り”する大チャンス。
「このコースなので、何があるかわからない。順位は気にせず、2日間やってきたゴルフができるかどうかだけを意識して頑張りたい」。
富士山麓で虎視眈々と頂上を見上げている。

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