記事

中日クラウンズ 2024

難敵に立ち向かう。小浦和也「気持ちが高ぶった」初和合に大興奮

大会初出場の小浦和也(こうら・かずや)には、余計に身が縮む。

「テレビでしか見たことがなかった」という和合。
「いろいろな人から、難しい難しいって聞いていたので、びびりまくってセンター狙い」。



徹底した安全策に、ピンに寄せきれない分、9番、10番では10メートルの長い長いバーディトライをねじ込んだ。


初日から、見渡す限りの人、人、人には血が騒ぐ。

「すごかった。18番も気持ちが高ぶりました」と、4メートルのチャンスを決めて大興奮だ。

開催前に、下調べの教材に使ったのは、過去大会のハイライトをまとめたYouTube。
「いろんな選手の優勝シーンでモチベーションを上げてきたので、それが効いたのかもしれません」と、難コースでボギーなしの「67」に浸った。


血小板の減少で、血が止まらなくなる難病「突発性血小板減少性紫斑病(とっぱつせいけっしょうばんげんしょうせいしはんびょう)」と戦いながら、プロ11年目の昨季、賞金ランク61位で初シード入りを果たした努力の人が、初の和合で生き生きと躍動する。


先月の開幕戦で予選敗退してから約1か月。

地方大会など積極的に参加し、「コケなければいいな、と思っていたら、今日も思った以上のゴルフができた。やってきたことが間違っていなかったと思えた」と、自信も出てきた。

「まだ初日が終わったばかり。また気を引き締めて、明日から頑張ります」。
初舞台の感動を味わい尽くす。

関連記事