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平田憲聖がハワイに向け出発「少しでも喜んでいただけるプレーを」

2024年のPGAツアーは1月4日ー7日の「ザ・セントリー」で開け、11日から始まる2戦目の「ソニーオープン・イン・ハワイ(ワイアラエCC)」には松山英樹をはじめ、日本から久常涼(ひさつね・りょう)、蟬川泰果(せみかわ・たいが)、金谷拓実(かなや・たくみ)、平田憲聖(ひらた・けんせい)と岩﨑亜久竜(いさわき・あぐり)、桂川有人(かつらがわ・ゆうと)に、早稲田大の@中野麟太朗(なかの・りんたろう)さんが出場する。


プロ3年目の平田は、桑島キャディと7日夜に日本を発った。


昨年の2勝を支えてくれた桑島キャディと。力を合わせて頑張ってきます


ハワイは、母校の大阪学院大学が、ハワイ大学の姉妹校というご縁で参加していた米大学対抗戦で、1年時の2019年にメンバーに選出され遠征して以来、2回目。

大会での成績など詳細は忘れたが、当時の出場選手の中にはいまPGAツアーで活躍するサヒス・ティーガラや、マシュー・ウルフやジャスティン・サーなどもいた。

「サヒス選手は、今週(「ザ・セントリー」)の初日にもトップに立っていましたよね」。
出発のこの日は現時点で第3ラウンドを終えて首位と3打差。平田がホノルルに到着する頃には、すっかり最終結果が出ているだろう。


PGAツアーは4試合目を数えるが、「海外開催の大会では、まだ予選通過ができていません」。

昨年10月の日本開催「ZOZOチャンピオンシップ」で6位と健闘したが、直近トップ10の資格で遠征した「ワールドワイドテクノロジー選手権」は初日に66、12位タイと好発進していながら2日目に「74」を叩いて予選敗退。

「もったいないジャッジミスが多くて、悪い流れを止められなかった」と、今も悔やむが、7月の「全英オープン」では最下位での予選落ちから帰国してすぐの「日本プロ」でツアー2勝目を飾るなど、打ちのめされた後の立ち直りの速さと伸びしろには、目を見張るものがある。


「去年はいいことも、悪いことも含めてたくさん経験させてもらいましたので。今回も、まずは4日間闘うことを目標に、また積み重ねていけたら」。

今度はいよいよ、アウェイで年またぎのどんでん返しができるといい。


健闘を誓うと共に、出発前に改めて噛みしめたのは、「新年からこうして試合に出させていただけるのも、けして当たり前ではない」という思い。

能登半島地震で大きな被害を受けた石川県は、大学時代に対抗戦で遠征した思い出があるし、出身の同級生もいる。


すぐに安否を確認し、無事の知らせに本当に安堵した。


「今も大変な思いや、悲しい思いをされている方がたくさんおられる中で、こうして海外でプレーする機会をいただけることに本当に感謝しなくてはいけません」。


昨年は当地のハワイでも、未曾有の山火事が起きており、開幕戦「ザ・セントリー」の会場でもチャリティ活動が行われている、とニュースで読んだ。

「自分にもできることがあるならなんでもしたい。日本のみなさんにも何か少しでもお力になれるように。少しでも喜んでいただけるようなプレーをお届けできたらいいな、と思っています」と出発した。


昨年、初優勝をホストVで飾った「ミズノオープン」時

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