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BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 2023

広い心で即断即決。西山大広が難条件で上昇

朝からの大雨に、途中から風も加わり、プレーがいつ止まるかという難条件で、アンダーパーをマーク。

2週連続でトップ10を続ける西山大広(にしやま・たいこう)はプロ5年目。


スタートの1番と8番で、ボギーが先行しながら「パットが入ってくれた」と、タフさが増す後半ほどスコアを縮める5バーディ、4ボギーの「70」で、通算4アンダー。

速報版の左側に載ってきた。 スコア速報



宍戸のグリーンは、これだけの雨でもびくともせず、初日からの速さと硬さを保つが、天候と実際とのギャップについタッチが強くなってしまう。

16番も、「強いっ!」と、ひやりとした17メートル超がなんとカップに沈んで、本人もびっくりの連続バーディ。

昨年6月に初優勝を飾ったABEMAツアー「LANDIC CHALENGE10」の時から愛用を始めた長尺パターのヘッドを、2週前にモデルチェンジしたばかり。
角型から台形への変更に、手応えが深まる。


「ショットは僕はいつもいい」と得意の低い球で大風に対応。
今週も、上位での決勝進出を成功させた。

2週前の「ゴルフパートナー PRO-AM トーナメント」の7位に入ると先週の「ミズノオープン」では8位。

5年シードのタイトル戦で、初優勝にも期待がかかるが「今週もまずはトップ10で上がれるように」と、決勝にむけて手綱を締め直した。


お兄さんの影響で、9歳からクラブを握り、自宅近くの香川西高時代に四国ジュニアや西日本アマ制覇。
東北福祉大1年時には、2016年の東北アマで、5打差の圧勝を飾るなど、爆発力もある。

名前の「大広=たいこう」には「大きく広い心の人になるように」との親御さんの願いがこもるが、「実際の性格は・・・どうかな? 決断は早いかもしれない。ゴハンのメニューを決める時とか。決めたら、これでいっか、と。迷ってもしょうがない」。
おおらかな即断即決が、難条件でも生きる。


ちなみに、好物は香川県人らしく、やっぱりうどん。
「あと餃子とかカレーとか・・・。それとお酒かな。お酒が一番好き!」と目がないが、大事な試合前夜は「ちゃんと控えて3、4杯に」と、25歳は節度もある。

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