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リシャール・ミル チャリティトーナメント 2025
西山大広が、プロテストを控えた妹さんに届ける初V争い
プロテスト直前の妹さんにも刺激になるV争いだ。
2季ぶりのシード復活に賭ける西山大広(にしやま・たいこう)が、最終日を前に3位タイに食い込んできた。

災害復興と、ジュニア育成を主とした本大会は決勝ラウンドから、ジュニアのイベントがてんこもり。
西山も、地元キッズと手と手をつないで和気あいあいと入場すると、1番から目を見張る第1打で沸かせた。
「ショット、パット共に安定していました」とところどころで、2~3メートルのきわどいパーパットも難なくしのいで、ボギーなしの「67」。
首位と3打差の通算16アンダーは、初Vもにらめる好位置だ。
「チャンスあるのでもちろん狙っていきたい」と、気合が入った。
23年に、最終戦「カシオワールドオープン」で土壇場大逆転の初シード入りを果たしたが、1季で陥落していた。
昨年の選手会主催大会「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品」で自身初の最終日最終組を経験したものの、ファイナルQTランク29位から復活を期す今季、レギュラーツアーは本大会でやっと3戦目。
「この位置で回れるのは久々なので。たぶん明日は緊張します」と抗わず、「そこも楽しみたいと思います」と、受け入れる。
決戦前夜は「美味しすぎてびっくりしました」と感動した能登の新鮮なお魚や、伝統の“金沢おでん”で英気を養う。
時々、キャディで支えてくれる妹の星空(ひかり)さんは次週、4度目のプロテスト受験を控える。
「お互い頑張れたらいい」と、まずは兄が威厳を示す。
星空さんのかわりに今週は、東北福祉大の1年後輩で、ティーチングプロの佐久間さんとの初タッグ。
「優勝、できたらいいですね」と、佐久間さんも期待しており、かたわらの献身にも応えたい気持ちでいっぱいだ。














