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パーオン率1位が復活の証明。西山大広の来季目標は、別件でもうひとつあります
毎年、ツアープレーヤーとして登録される1600人余のうち、賞金シードが得られるのは、わずかに65人だけ。
狭い関門を潜り抜け、今年は7人の初シード者が誕生した。
一方で、今年は17人の賞金シード、またはシード陥落者が出た(ほかに出場資格を保持する4人含む)。
入れ替わりが激しい昨今、1年でもこぎつけるのは容易でないのに、それを何年も続けるのは至難の業だ。
現在、継続中の選手の中で、もっとも長く維持しているのは、石川遼(いしかわ・りょう)で、17シーズン連続17回目に突入。フレッシュな顔ぶれの中で、今なお存在感が際立つ。
そして、いちど陥落しながら再び、返り咲くのもまた、相当の気力と根性が要る。
初優勝者が11人も誕生した今季、復活組はわずか3人にとどまった。
ジンバブエのビンセントと、池田勇太(いけだ・ゆうた)と共に、帰還をした。 ⛳2025年賞金ランキング
西山大広(にしやま・たいこう)は、シード権争いの最終戦「カシオワールドオープン」を、“圏外”の賞金81位で迎えて、大会を9位で終え、賞金64位で土壇場の大逆転劇を演じた。

23年以来、2年ぶり、2度目のシード復活を支えたのは、元来の切れが戻ったアイアンショットだ。
今年4月から吉田コーチと組んだ。
「今までフェースローテーションが多かったので、あまりフェースを返さないスイングに変えました。それを少なくしたら方向性がよくなりました」。

改善は、部門別ランキングのパーオン率にも波及した。「シーズン途中から意識はありましたがそれよりとにかくシードだったので。それについてきた感じです」と明かして、「まさか1位を獲れると思ってなかったんですけど。アイアンには自信があったので嬉しいです」。
今月8日の部門別表彰式で愛嬌たっぷりに喜んだ。
「またパーオン率1位が獲りたいですし、優勝もしたいし頑張ります」と語った来季の目標は、別件でもうひとつ。
28歳のスーツ姿は貫禄もたっぷりだ。
現在の体重は97キロ。
「身長は165センチしかないのに、そんなにあるので……(笑) “80台”になりたいです」。
苦手と自認するトレーニングにも、来季はもうちょっと力を入れたい、、、と思っている。















