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BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 2023

泣いて喜ぶ周囲に感激。平田憲聖が偉業に挑む

大阪学院大4年の学生プロとして初出場した昨年は、7位。
プロ初のトップ10を記録した宍戸で、今年は偉業がかかる。

平田憲聖(ひらた・けんせい)が、初優勝からの2週連続優勝に挑む。



大学先輩の木下稜介(きのした・りょうすけ)は一昨年に、今大会で初優勝し、次出場の「ダンロップ・スリクソン福島オープン」でも勝ったが、その間の日程は空いていた。


初優勝してすぐ翌週の連勝なら、日本勢では史上初(※記録が残る1985年以降)。
でも「そういう記録的なものはあまり気にしながらプレーしないので・・・」と、2000年生まれに浮かれた風はぜんぜんなかった。


大会8年ぶりのホストVを飾った先週の「ミズノオープン」も、同学年の中島啓太(なかじま・けいた)とのプレーオフに勝つなど展開は劇的だったが、感泣したのは本人より周囲のほう。

「本当だったら、僕が泣く側かなと思うんですが・・・」と、むしろ祝福の連絡をくれた大学時代のゴルフ部同期が電話の向こうで泣いていて、「そこまで喜んでくれたことが、本当に嬉しかった」と、そういう周囲の反応にこそジン、と来た。


今週、最終日に22歳と190日目の優勝なら、2012年の藤本佳則の22歳と222日を抜いて、大会最年少Vもかかる。

数々の記録をかけて、予選ラウンドは石川遼と同組に。初日の組み合わせ


石川とは小学時代に参加したジュニアレッスン会で一緒にラウンドする機会があり、「すごく優しく接してくださったのを覚えています。今でも笑顔で挨拶を返してもらえたり、僕の“なりたい像”につながっています」と、一昨年のデビュー時にも語っていた憧れの人と、今年最初の日本タイトル戦で、先週の勝者として注目組に入った。


一昨年から、大会のタイトルスポンサーにもついたドイツの高級車「BMW」は以前、お父さんがオーナーで、平田も乗ったことはあるそうだが「まだちっちゃいときだったので、運転はしたことないんです。凄く格好いいですよね」。
場内にずらりと並んだ豪華副賞や、ホールインワン賞に興味を示した。

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