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関西オープンゴルフ選手権競技 2023

「飛翔」と書いてつばさ。「世中」と「璃央」は中心で。2日目はきらきらネームでいっぱい

2日目のリーダーボードが、新顔のきらきらネームでいっぱいだ。 2日目のフルリーダーボード

通算9アンダーの2位タイにつける宇喜多飛翔平本世中、また通算8アンダー・4位タイの野璃央ら。みな、それぞれの名前に親御さんの強い愛情と、思い入れを背負って週末のV争いに挑む。


昨年プロ転向したばかりの新人学生プロの宇喜多飛翔は名字のとおり、豊臣五大老の宇喜多(うきた)家をルーツに「飛翔」と書いて「つばさ」と読ませる。



文字どおり「つばさを広げて成長していけますように」との思いがこもる。

「宇喜多」の字画に対して、縁起の良い名前を組み合わせる際に「翼」では字数が悪く、ひらがなで「つばさ」か「飛翔=つばさ」と読ませる2つが候補に残り、後者に決定。

「最初は画数多いし・・・」と、小学時代はテスト用紙の記名も面倒だったが、「今は覚えてもらいやすいし、気に入っています」と、愛着を感じる。


あだ名は「つばさ」のほか「目上の人からは“うっきー”」など。
一昨年の今大会は初日に3位発進し(→最終38位タイ)、昨年の今大会では7位でベストアマチュアを獲得。

今年は、首位と1差のV争いで会場を賑わせて「年々ちょっとずつ成長できているのではないか」と、順調に羽ばたきを始めている


宇喜多とスコアを並べた平本世中の本名は「ひらもと・せいちゅう」だが、一昨年のプロ転向時にあだ名の「せじゅん」を登録名として申請。



「今では、“せいちゅう”と呼ぶ人はほぼいない」というほど周囲に定着している。

「世中」の由来は「世界の中心で活躍できますように」との親御さんの願いから。今は自分なりの中心を模索中だ。


昨年のファイナルQTはランク59位と振るわず、「次はどの試合に出られるか分からない」と今大会は、切実な思いで予選会トップで勝ち上がっての今季初参戦。

早朝7時の第1組でコースに出たこの日は「朝が苦手」と5時前に5分刻みで10回鳴るようアラームをセット。
眠い目をこすり、7個バーディ(1ボギー)を積み上げ「出られるときにチャンスを掴むのが大事」と、V争いに挑む。


世中=せじゅんが世界の中心で活躍を目指すなら、首位と2打差の通算8アンダーにつけた島野璃央は、「中央で輝いて欲しいという意味で、両親がつけてくれました」と、思いを背負う。



昨年のQTはセカンドで失敗。メンバー資格は持たないが、今週は平本と同様に、大会の予選会を突破して、自身5試合目のツアーで、2020年以来2度目の決勝進出へ。

「チャンスがあればと思いますが、まずは色々な経験を踏むことが大事かな、と思っています」と、語る。


ちなみに「璃央」は「りおう」と読むが、「いつも“りお”と呼ばれちゃう」と、キャディバッグのネームはあえてひらがなで「りおう」と刺繍を入れてもらった。

三者三様の素晴らしい名前。初めての優勝争いで、しっかり覚えていただこう。

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