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ZOZO CHAMPIONSHIP

「優勝以外、求められていなかった」松山英樹はホームの英雄

1年前に、劇的なイーグル締めで、特大のガッツポーズを作った18番で、今年はぺこりと脱帽した。

松山英樹は、最終ホールをこの日やっと2個目のバーディで締めくくり、「最後にタッチがあってくれた。たくさんのギャラリーが見ている中で、バーディーで終われて良かったかな」。

やっと最後に口角を上げた。



最終日は、首位と10差のスタートだった。
「50台出さないと」と、奇跡で大差を詰める契機も1番でさっそく2メートルを外した。

ピンに吸いつくようなショットや、入りかけのようなアプローチは見せられても今年は最初から最後まで、カップに嫌われ続けた。

4番では、ボギーが先行。
6番パー5は、バックスピンからのバーディで沸かせたが、その後またぴたりと反撃のチャンスは失せた。


「1番からミスをしてしまって、なかなか次の良いきっかけを探すのが大変でしたし、ショットもぶれ初めてスコアを作ることができなかった」と後半は13、15番とボギーを続けて後退。


最終日は10186人ものギャラリーを集めた。
みっしりぶ厚い人垣は、昨年覇者と共に大移動を続けて最後まで、最終組以上の熱気を保ったが、通算3アンダーは連覇にほど遠い40位タイ。

「優勝以外、求められていなかったと思います。まったくかすりもしないところで終わったので残念」と、しおれた背中に大ギャラリーの労いが、やまなかった。


「ヒデキ、おつかれさま!」。
「ヒデキ、ありがとう!」。
「ヒデキ、これからも頑張って…!」。


「これだけ良くないゴルフをしていても頑張れ、と応援してもらったのは嬉しかったです」と、感謝に頬を緩めて「またアメリカでも頑張ろうと思います」。
連覇には、届かなかったが1年ぶりの日本でもまた最後までホームの英雄だった。


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