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東建ホームメイトカップ 2022
縛って伸ばして3位タイ。片岡尚之の今季の目標
首位タイの杉山に続いて、こちらも昨季の初優勝から一気に初シードの出世街道を歩んだひとり。
プロ2季目の片岡尚之が、首位と1差の3位タイにつけた。
昨年、特に後半期に「構えても、まっすぐ行く気がしない」と、苦しんでいたショットがつい2週前から上向きだ。
コーチのオフ指導でゴムや、時には上着の袖を代用し、両腕もろとも上半身をグルグル縛った状態で、ハーフショットを繰り返した。
「ヒジが離れないように。体の自由が効かなくても、クラブをうまく使って振り抜く練習です。精度も上がり、0.5番手くらい飛距離が伸びた」と、効果を実感。
「暴れなくなり、アイアンショットでピンを刺せる」と、開幕初日からさっそくバーディチャンスを量産した。
垣根に打ち込みアンプレヤブルを宣言してボギーを叩いた8番以外は「グリーンもほとんど外していない」と、ピンチ知らずの「66」。
5アンダーで、開幕初日のリーダーボードに名前を乗せてきた。
大会直前に、大会隣県の岐阜県に本社を構えるスポーツ用品「ヒマラヤ」とのサポート契約を発表。
「感謝の気持ちでいっぱい」と、今季に駆ける思いがいっそう高まった。
昨年の選手会初の主催大会「ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップbyサトウ食品」でのツアー初優勝は、逆転V。
今年1月5日に母校の札幌光星高校が開いてくれた祝勝会で、現役部員を含む列席者50余人の前では「賞金王を狙います」と、スピーチしたが、この日は「最初から、あまり大きなことは言わないように…」と口ごもり、「最初、勝った時は結構前の組でやっていて、あまり緊張感がなかった。次は、プレッシャーの中で、しっかり勝ち抜く逃げ切り優勝が目標です」と、まずは謙虚に今季1勝を掲げた。
イメチェンを図る今季は、「遼さんくらい伸ばしたい」と、石川を真似して髪を伸ばす計画だったが、こちらは早くも挫折しそう。
「もうしんどいです。切ろうかな…」。
散髪は、大願成就のあとでも遅くない。















