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カシオワールドオープンゴルフトーナメント 2004

シード権を死守した中川勝弥、シード落ちした桧垣豪、シード復活ならず宮里聖志

「今週4日間は、つらかった…」シード権を死守した中川
18番で1メートルのバーディパットを決めて、ガッツポーズが飛び出した。
一時は、4オーバーまで後退し、胃をしめあげられるような苦しみの中、中川勝弥(=写真上)は通算2オーバーまで盛り返してホールアウト。
39位タイは、賞金ランク71位で3年連続のシード権を死守したが、苦渋の表情はいつまでも去らなかった。

中川にとってこの事実上の“最終戦”まで、シード権争いを引っ張ってしまった、不甲斐なさ。
「自分にプレッシャーを与えてしまった。それがこういう結果。メンタル面の弱さが、今週の4日間ですべて出ましたね…」。

その反面、9月以降から盛り返し、このラストチャンスでしっかりとシード権をモノに出来たという充実感もあるにはあるが「毎年、こんなぎりぎりのゴルフをしているようじゃダメ。来年は身体もゴルフも、もっともっと鍛えなおさないと…」。
シード権保持の安堵感より、出てくるのは反省の弁ばかり。
今年28戦中26試合でバッグを担いで支えてくれた妻・めぐみさんにもこれ以上、苦労をかけるわけにはいかない。

シード落ちした桧垣豪(=写真中)のはなし
「別にケガとかしたわけじゃなく、ただ1年が過ぎていった年だった。でも後半戦になってから少し結果が出てきてくれたから…。まあ、しょうがないでしょう」

2002年以来のシード復活ならず、宮里聖志(=写真下)
「(ファイナル)QT会場には、このまま行きます。…けっこう、調子が出てきたので、QTでは良い感じでできそうです。今日はパットもまあまあよかったし、ショットもすごく良く飛んでいい感じでしたからね」


  • 「今年はただ1年が過ぎていった年」シード落ちの桧垣豪
  • シード復活できなかった悔しさをこらえ、笑顔でサインに答える宮里

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