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定延一平さんが逝去

2005年には奇跡を達成。会場を沸かせました。
プロ19年目の定延一平(さだのぶいっぺい)さんが、今月15日に亡くなっていたことが分かった。43歳だった。

大阪府東大阪市に生まれ、お父さんの影響で、10歳からクラブを握った。大阪体育大学浪商高校を出てすぐ滋賀県の信楽カントリー倶楽部での研修生を経て、2002年にプロになった。

ツアー優勝はなかったが4年目の2005年、地元開催の「マンダムルシードよみうりオープン」3日目に、よみうりカントリークラブの18番パー5で2打目をカップインさせる「アルバトロス」を達成。史上22人目(当時)の快挙で会場を沸かせた。

レギュラーツアーは2013年の「日本プロ」を最後に出場チャンスを失っていたが、昨年もQTは欠かさず受験。
ツアー参戦の夢を追い続けたが、今年春にガンの告知を受けてから闘病中だった。

定延さんとは同い年で、研修生時代からの付き合いというプロ20年目の上平栄道(うえひらまさみち)は、「まじめな性格で、ゴルフは職人技。いつも穏やかだけど、間違ったことははっきりと指摘してくれる親友でした。去年も一緒にQTに挑戦したのに……」。
昨年結婚し、今年1月には待望の第一子も授かったばかりだった。
「お子さんが生まれた時も、すごく喜んでいた。ほんとうに、早すぎます」(上平)。
葬儀は、18日に東大阪市内の斎場で執り行われ、プロ仲間も大勢駆けつけ別れを惜しんだという。

かけがえのない方を亡くされたご家族のみなさまに、衷心より深くお悔みを申し上げますとともに、心よりご冥福をお祈りいたします。合掌。
  • 満員の観客席に記念のボールをプレゼントしながら、まだ半信半疑の定延さん。ひょうきんな笑顔が印象的でした。

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