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アジアパシフィックダイヤモンドカップゴルフ 2021

石川も認めるトップアマ。杉浦悠太さんが4アンダー

目標はツアーで優勝すること©JGTOimages
初日の相模原は雨。600ydを超えるパー5(3番)や、500yd超のパー4(12番)など、ただでさえタフなコースが開幕から牙をむく。
いきなり難条件で、暫定トップに立ったのは、二十歳のアマチュア。日大2年の杉浦悠太(すぎうら・ゆうた)さんが、5バーディ1ボギーの4アンダーで回った。

今回が初ラウンドという開催コースには、ナショナルチームの先輩2人と2週前にも下見に来たという。
一緒に回ったアマランク1位の中島啓太さん(日体大)と、一昨年大会でアマ最上位の米澤蓮さん(東北福祉大)は、プロの試合で何度も優勝に迫った逸材。
「アマでも先輩たちが優勝争いしているのを見て、自分も負けないように」。
切磋琢磨の練習ラウンドではコースメモを突き合わせて、「情報共有」。蛍光ペンで、危険区域を塗りつぶすなど、「基本グリーン奥はほとんど赤色。今日は、外してはいけないほうにほとんど外さなかったので。グリーン周りが楽だった。パーが拾いやすかった」と、周到な準備が生きた。

5年前から石川遼が主宰するジュニア大会の初代王者だ。
勝者には、ツアー出場のチャンスもあり、福井工業大学附属福井高1年時の初回と、昨年8月の2度制覇。
「アマチュアでプロの試合に出るのは難しいんですけど、石川さんのおかげで機会が増えて、感謝していますし学んだことは沢山ある」と、杉浦さん。
その成長を、見守ってきた石川も、「実力は十分ある。プロの中でやってもトップクラス」と、太鼓判を押した。

2年後のプロ入りを見据えて、本人ももちろんその気。
「プロの試合で結果を残して優勝すること」。
けっして絵空事ではない。

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