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鬼のアトムが終息祈願

愛する娘たちのためなら喜んで鬼になります。
2月2日の節分は、124年ぶりという。
稀有な年回りにゴルフ界のアトムも鬼になりきり終息祈願。

「鬼は〜外! 福は〜内!」。

お面は次女の夢芽ちゃんお手製だ。
おもちゃのバズーカ砲で、狙いを定めるのは長女の亜子ちゃん。
「がお〜〜〜!!」と、スゴんでみせた途端に「アイテテテ……」。
2人の愛娘が投げた豆袋が顔面に、まともに命中してこりゃたまらん。
鬼もコロナもこれで退散……?!
「本当に、今年の春にはすっかり平常に戻っていればいいですね」。
鬼のアトムも、祈る思いで4月の開幕を待ちわびる。

ゴルフ界のアトムこと、重永亜斗夢(しげながあとむ)の地元・熊本でも、県独自の緊急事態宣言が継続中だ(2月2日現在)。

例年なら今時期は、ほぼ毎日、近くのアスレチックセンターに通い詰めるところを「今年は回数をうんと減らすかわりに家の周りをいつもより多めに走り込んだり、自宅でも出来るトレーニングメニューをこなしたり…」。

今年33歳。まだまだ老け込む年齢ではないと思うが、難病指定の潰瘍性大腸炎を持つだけに、体力には自信がない。
平均体重58キロ前後と元々軽量なところへ、症状が出れば、ひとたまりもない。
「最近は、体力のアップダウンがもろにゴルフに影響するし、老いを感じざるを得ない」と、宣言下で粛々と開幕に備えて体力維持に励む。

持病があるだけに、「こまめな消毒と、うがいと体調管理」と、感染防止への心配りも人一倍だ。
「今年こそ、予定どおりに試合を開催していただけるか。お客さんにも会場に入っていただけるのかどうか…」と、選手会理事の一人としても、4月の開幕まで気をもむ毎日。
2シーズン統合の2021年こそ「何の不安もなく、思い切り試合ができますように…」。
今年は恵方巻も、いつになく神妙に頬張るアトムであった。

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