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石川遼がトップ通過。浅地が2位(全米オープン日本予選)

JGA提供
6月17日ー20日「全米オープン」の日本予選が5月24日に茨城県のザ・ロイヤルゴルフクラブで行われ、2ラウンドで通算10アンダーを出した石川遼と、同8アンダーの浅地洋佑が権利を獲得した。

トップ通過で、2年連続6度目の出場を決めた石川は、「短期決戦でしたけど、やっぱり1番は嬉しい」と、笑顔を見せた。

前日の日曜日に「ゴルフパートナー PRO-AM トーナメント」でV争いをしてからの1日36ホール。
早朝7時20分のスタートだったが「疲れが出るときほど自分の悪い癖も出る。いい経験になりました」と、話した。

コロナの影響もあり、今回の出場人数は14人にとどまったが、「去年の全米オープンで学ぶことが非常にあった。上の舞台でその後の自分のゴルフに生かす材料がたくさんある。出たいという気持が強かった」と、迷いもなく切符を手にした。

今年の会場のトーリーパインは2008年大会で、ひざの手術から復活したタイガー・ウッズがプレーオフ19ホールの死闘を制したコース。
「テレビで見ていましたし、大好きなコースのひとつ。全米オープンで経験できるというのは楽しみでしかない」と、目を細めた。

同い年の松山英樹が4月のマスターズを制してから、最初の再会となる。
「シカトされなければいいレベル」と、冗談で笑い「現時点でおいて行かれているというか、差を感じていますがその方がモチベーションは上がる。努力してあそこまで行って、尊敬していますし、自分は頑張るだけ。コツコツと差を縮めていくしかない」と、頷いた。

また、石川に次いで2位通過を果たした浅地はこの日、28歳の誕生日に自身初の出場権を獲得。
「まさか、今日こんなにいいプレーが出来ると思っていなかったので嬉しい」と、喜んだ。

初優勝を挙げた19年に全英オープンに初出場し、決勝ラウンドも経験した。
「あの雰囲気に魅了された。すごい楽しかったですし、もう1回行きたいなという気持ちがあった」。
コロナ禍の渡航は帰国前後の困難を伴うが、挑戦する思いが勝った。

「手を足も出ないようなコースかもしれませんが、出るからには自分のゴルフを貫いて4日間戦いたい」と、 意気込む。

石川は、東京・杉並学院高校の2年先輩。「高校の時は、同じ試合に出れなかったですけどプロになって一緒にメジャーに出れるというのは感慨深い」と、噛みしめる。

この日、6時30分のトップスタートだった浅地は3時半起き。
「ちょっと眠たい」と目をこすりながら石川と共に、慌ただしく今週は全英への道。「ミズノオープン」の会場、岡山県に移動する。

<上位結果>
1位 石川遼(ー10)
2位 浅地洋佑(ー8)
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3位 出水田大二郎(ー6)
4位 トッド・ペク、池田勇太(ー5)
6T  木下稜介、堀川未来夢(ー4)
8  香妻陣一朗(ー3)
9  石坂友宏(ー1)

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