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感染拡大に翻弄されて…。関藤直熙(せきとうなおき)の次の行く先

先週の「マレーシアオープン」で優勝を争い、”賞金王”の片りんを見せた関藤直熙(せきとうなおき)。プロ転向の18年から参戦した亜二部ツアーで昨年2勝を飾り、賞金ランキング1位に。日本勢として初の快挙を達成した22歳は今季、QT11位の資格で日本ツアーの出場権も獲得。
日本は来月4月の開幕に向けて、”掛け持ち参戦”の準備を始めているところである。

広島県福山市に生まれた関藤は小1からゴルフを始め、中2の2011年に「広島県アマ」を制覇。広島国際学院高3年時には、1学年下の金谷拓実さんらと共に、全国制覇を達成している。
卒業してすぐ2年の豪州留学を経験し、18年にプロ転向。同時に再び日本を飛び出し、アジアに活躍の場を求めた国際派である。

旅生活は慣れたものとはいえ、このたびの新型ウィルスによる影響は、さすがに予測がつかない。

今週、出場予定だった亜ツアーの「ロイヤルカップ(タイ)」は感染の拡大を警戒して開催延期に。
一報を受けて、関藤はきゅうきょ旅先を変更した。
一度、日本に戻って今週は、7月に行われる日本プロ(栃木県・日光カンツリー倶楽部)の出場予選会にエントリーすることにした。

その後は、再びアジアにわたり、3月19日から始まる「ヒーローインディアンオープン」と、さらに翌週の「バングラディシュカップ」に出るつもりでいたそうだが今度は最初の訪問地のインドが感染拡大の防止策として、3月3日以前に日本人に発給したビザを無効にすると発表。

再申請を余儀なくされて、「再度取り直せれば取り直してインド、バングラディシュと出る予定」と対応に追われており、さらなる日程の変更も、覚悟しておかざるをえない状況だ。

”賞金王”として、亜レギュラーツアーに昇格した今季はすでに2度のトップ10入り。同賞金ランキングは12位と順調にステップを踏んでいるだけに、その後の動向を注視しながら、慎重に航路を定めているところ。
22歳の新・旅人ゴルファーも、気をもむ日が続きそうだ。
(※追記)その後、「ヒーローインディアンオープン」も「バングラディシュカップ」も開催延期が発表されました…。

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