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JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品 2021

選手会長の弟弟子。史上初試合で清水大成が「64」で急上昇

©JGTOimages
プロ2戦目の清水大成(しみず・たいせい)が、「64」で回って首位と3差の4位タイに浮上した。

327ヤードの5番パー4は3Wで、右の傾斜を使って2メートルにワンオン。圧巻のイーグルほか7バーディ(1ボギー)で、急上昇した。

ウッド2本の次は、ユーティリティを挟まず「球を上げたくない」と2番、3番、4番アイアンを多用。今どき珍しいセッティングと、バットの素振りで飛ばしのコツをつかんだ自慢の飛距離でV争いだ。

今春、日大を出たばかり。
進路を決する最終学年は、コロナ禍で、ほとんどの学生試合も中止となり、消化不良のまま、プロ転向を決めたがツアーの出場権をかけた予選会もまた、昨年は異例の形となった。
わずか10枠を争う特別QTで、5位に食い込むことはできたが、せっかく取得した資格も2019年度のQT順位の間に組み込まれる形で、全体ランクは55位にとどまった。

今年の開幕戦「東建ホームメイトカップ」は、「プロ初戦で意識して、堅くなった」と予選落ちしたあと出場権に恵まれず、これがプロ2戦目。
「活躍の場が少ない中で、こうしてチャンスを作っていただいて本当にありがたい」と、兄弟子の選手会長に感謝。

時松隆光と同じ、篠塚武久コーチに師事する。
時松と同様のベースボールグリップで、器用に飛ばす。

福岡県春日市の実家から、時松の家までわずか車で20分。
「小さいころよく一緒に回ってもらった」という時松が尽力した主催試合で、最終日の同組対決が実現。

この日のスタートテントに優勝杯が飾ってあった。
「すごくきれいだなーって。あれに名前を刻みたい」。
初代王者へのプレゼンターは、選手会長。
この日、単独首位に立ったベテランの宮本も一目置く逸材が勝てば日本勢としては、2013年の松山英樹に並ぶ最速V。
史上初の選手会主催のトーナメントでこの上ない、エンディングだ。

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