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長嶋茂雄 INVITATIONALセガサミーカップゴルフトーナメント 2017

なるか、初出場V!

腰が低いナイスガイ
最終日を前に単独首位に立ったのは、韓国系アルゼンチン人の29歳。今大会はマンデートーナメントを通過して、日本ツアーの初出場にこぎつけた。
この日は「集中して、すべてに関して良いプレーが出来た」とマーティン・キムが、デビュー戦でいきなり、初優勝のチャンスを迎えた。

「祖父の代で移住したから二世になるのかな?」。
生まれも、育ちもアルゼンチン。ベテランならカブレラやロメロ。若手ならグリジョがいるが、サッカー王国ではゴルフはまだまだ少数派。

本人も最初はサッカーで身を立てる気でいたが、チーム戦がどうも、性に合わない。
「僕は、すごく負けず嫌いで。サッカーは相手がいることだけど、ゴルフは自分の腕一本にかかっている。それが良かった」と、12歳でクラブに持ち替え、プロを目指した。

スペイン語と英語は堪能だが、韓国語も日本語も「まだ全然ダメ」。それでも稼ぎ場を求めて、3年前から韓国ツアーに参戦。かねてより念願だった日本ツアーは昨年のファイナルQTでやっと58位につけて、今季はチャレンジトーナメントを主戦場にしている。
今週のドライビングディスタンスは3日間平均304.17ヤードで現在4位。
とっておきの飛距離自慢はフィジーの大会で追い風の中、501ヤードを記録したこと。

おそらく、さまざまな条件が重なったたまものとは思うが「あまりに異常な飛距離なので」と、本人は逆に、ひけらかすのもはばかられるようだが、とにかく飛ばす選手であることは、間違いないようだ。

マンデートーナメントから優勝なら2010年の今大会で小山内護が達成して以来、史上5人目。このまま初出場Vなら昨年の関西オープンの趙炳旻(チョビョンミン)以来、史上4人目(招待外国人除く)。
アルゼンチン人の日本ツアー勝者もまだいない。
「明日は、もちろん優勝したい」。
記録づくしの頂点を目指す。

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