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ISPSハンダグローバルカップ 2016

忍者屋敷も満喫した! アルゼンチンのグリジョが単独首位に

まだ23歳ながら、欧州ツアーで4年の経験もある。グルグルと上空を舞う強風も慣れたものだ。乾いて速さが増したグリーンは「スピンを効かさないように打ったり。今日は上手く対応できた」と、首位を守った。

3日目のこの日は、頑固に日々の習慣も守った。
スタートティにやってくるのはいつも時間ギリギリ。この日も5分前を過ぎても、いっこうに姿が見えなくて、回りがざわめきだした頃に、悠然と1番ティに上がってきた。
「出来るだけ練習に時間を割きたい」と、いつでもどこでも“グリジョタイム”。「僕のルーティンなんだ」と平然と、「タイマーをセットしたスマホをポケットに入れて練習しているから大丈夫!」。いまだかつて遅刻もしたことがないそうだが、朝からハラハラさせてくれる。

“ルーキーイヤー”の今年、米ツアーの開幕戦でさっそく初Vを飾ると、マスターズと先週は全米オープン、さらに翌週はWGC・ブリヂストン招待と、超過密スケジュールの来日でも元気いっぱい。
昨日はマリア夫人と加賀百万石を満喫した。雨の兼六園と、忍者屋敷を観光して、日本びいきがいっそう増した。

最終日はぜひ、日本選手と回りたいと言った。「皆さんが日本選手を応援する中で、どれだけやれるか試してみたい」と、根っからの勝負師はアウェイの空気も満喫するつもりだったがあいにく、最終組には日本選手が一人もいない。

「残念だけど、ここに出ている選手はみな、優勝カップを持ち帰りたいと思っているはず。その中で勝てるといいな」。第2回の優勝杯は、カップならぬ日本兜というのも、またオツなもの。「ぜひ、持ち帰って家に飾りたいよ!」。
マリア夫人との新居にも、何よりの土産になりそうだ。

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