記事

太平洋クラブチャレンジトーナメント 2017

プレーオフで惜敗した中里光之介

先にホールアウトして待つこと90分・・・。
最終組でプレーするA・サンドゥが最終ホールでボギーを叩き、スコアが並んだ。

前半の9ホールをプレーする中で、雨で飛ばないことは理解していた。それでもなかなかセカンドショットの距離が合わずにスコアを伸ばせないでいた中里。「後半はアイアンの番手を1〜2番手上げることでピンに絡むことが増えました」と話すように、4バーディを奪ってみせた。

プレーオフ1ホール目、サンドゥがフェアウェイを捉える中、ティーショットを左の林に入れてしまう。「右に行く事だけは避けたいと思って打ったら左の林めがけて飛んで行きましたね」と振り返る。

林の中からのセカンドショットは、木を越えるか、下を抜けるかの2択だった。
「迷いましたね・・・。上から行くよりも下からの方がグリーン近くに持って行けると思って選びました」というショットは見事に木の下をくぐり抜け、グリーン左ラフにあるマウンドまで転がった。「あの状況ではピンも見えていなかったので、良いショットが打てたと思っています」と最善のリカバリーをみせた。

サンドゥがセカンドショットでグリーンを捉える中、中里が難しいアプローチをピン奥2mに寄せる。サンドゥのバーディパットは外れ、先にパーでホールアウトした。
入れなければ負けが決定してしまう2mのパーパット。
「フックだと思ったけど・・・」パーパットは無情にもカップ右をすり抜けていった。

先週の『石川遼 everyone PROJECT Challenge』で優勝し、好調を維持したまま参戦した中里は「調子はいいんです。自分に言い聞かせれば、やればできることがわかった」と話す。この調子で次週最終戦の『JGTO Novil FINAL』でも優勝争いを宣言してみせた。

この敗戦で更なる成長を遂げた中里が、逆転でチャレンジトーナメント賞金王を目指す。

関連記事