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パナソニックオープン 2016

日本勢でただ1人のアジア枠! 高橋賢(たかはしまさる)が決勝ラウンドへ

2013年の発足当時は「アジアパシフィック パナソニックオープン」のタイトルで6年間、開催された今大会。

そのあと3年の休止を経て、復活をとげた今年もまた日本とアジアンツアーの共同主管で行われ、両ツアーで出場枠をほぼ半分に分け合う中でも“日本勢”として唯一、アジア枠からエントリーを果たしたのが高橋である。

日本ツアーは昨季のファイナルQTでランク44位につけたが、この出場優先順位では、出られる試合も限られるし、まして出場枠の少ない今大会ではまずチャンスはない。

しかし、11位につけた今年1月のアジアンツアーのQスクールの資格ならどうか。
海外勢が自費で来日する場合には、ビザの発給や渡航費用の面で、出場を見合わせる選手も多く出てくる。現に事前に、アジアンツアー側から欠場者が出た場合に繰り上げ出場が出来る選手のウェイティングリストで、高橋は8番目。

土壇場の出場権を狙って、出場の申し込みを済ませておいて良かった。

アジアンツアーの下部ツアーに出ていた高橋は、先週までフィリピンにいたが、今週火曜日に帰国するなり、嬉しい知らせが待っていた。
見込みどおりに滑り込み、しかもこの日2日目は、最終ホールのバーディで決勝ラウンドにも滑り込み、これが日本ツアーは記念すべき“デビュー戦”で、二重の喜び。

稼ぎ場を求めて今年、日本を飛び出したといっても、お金は遠征費で出ていくばかり。2013年には下部ツアーで1勝を挙げたといっても、優勝賞金は120万円ほど。「親のすねをかじってます」と笑う29歳には、そういう意味でも初の決勝ラウンド進出はデカい!!

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