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日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills 2011

プロ7年目の36歳、小泉洋人(こいずみひろひと)が好発進

昨年のチャレンジトーナメントはランク6位の資格で今季前半戦の出場権を持つ小泉が、好スタートを切った。
ただでさえセッティングの厳しいコースは、雨が激しく降りしきる難条件も、最難関の17番パー4でバーディを奪って、一度は単独首位に抜け出した。

「いいバーディが獲れたので、最後の18番も思い切って行こう」と、あまりに力を入れすぎた?!
バックスイングの瞬間に、「右足首がポキ・・・っといった」。
ボールは真右にすっ飛んだ。「ものすごく、すっきりとするOB」も、最後は12メートルものボギーパットを長尺パターでねじ込んで、首位タイに踏みとどまった。

「そりゃ、OBなしの4アンダーのほうが良かったですよ」と、ちょっぴり唇を尖らせつつ、それでも怪我を最小限にとどめて初日を終えた。

実質、グリーンを外したのは8番と9番だけ。ティショットは8ホールでフェアウェイを外したが、初挑戦のこのメジャー戦で、深いラフからの打ち方は予習も万全。
練習ラウンドで、一緒に回った杉山佐智雄から教わったといい、「今日はゴハンでもご馳走します」と感謝した。

23歳で、一度は断念したプロの道。会社を立ちあげ、年収600万円の安定した生活をなげうつ覚悟をしたのは30歳だった。腕試しに、と挑戦した2005年のQTで最終予選まで駒を進めてその気になった。
今も夢を追い続ける36歳が、大舞台で好スタートを切った。

先週まで2試合連続で予選落ち。「バーディ合戦にはついていけないけれど。無理せず、フェアウェイに置いて、グリーンのセンターに乗せて、というゴルフなら僕にも出来る」。タフなコースでこそ輝けるはずだ。

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