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ダンロップフェニックストーナメント 2012

小泉洋人は「今週は、外国人選手がいっぱい!!」

昨年、初シード入りを果たした小泉にとって、海外の招待選手が集うこのビッグイベントは、初めての出場だ。練習日から度肝を抜いた。
「今週は外国人選手がいっぱい!!」。

特に、火曜日のドライビングレンジで、たまたま小泉の真後ろの打席を陣取ったベルギーのニコラス・コルサールツ。

大会のスタッフが、欧州ツアーきっての飛ばし屋の飛距離の計測をしていて、「キャリーで340ヤード」と、小耳に挟んでただただ唖然。

その彼は、本戦のドライビングディスタンスでも、2日目を終えてこれまで平均311.25ヤードを記録しており、やっぱりランク1位を走っている。
「いや、本当に凄い大会なんだ、と」。

そしていざ本戦が始まったら、米欧のWキングのルーク・ドナルドが2日目にしてすでに13アンダーの一人旅を繰り広げていれば、言葉も出ない。

ただただ、驚嘆の毎日も、気負わずにプレー出来ているのは、毎年ここフェニックスカントリークラブでキャンプを張らせてもらっているから。谷口徹の冬期合宿に初めて参加したのは3年前だった。
「他のトーナメントのコースよりも、回数は多く回らしていただいている」。
松林にセパレートされた難コースも、庭のようにプレーが出来る。

また今週は、悩んでいたパッティングの調子が戻ったことで、自信を持って回れている。
練習仲間の白佳和に、1時間にも及ぶ特訓を受けたのは、先週の三井住友VISA太平洋マスターズ。
「自分では、まっすぐ上がっていると錯覚していたけれど、バックストロークが外側に上がっている、と」。

自分で思っているよりも、内側に引くようにと言われて、そのように練習を繰り返したら、見違えるようになった。

この日も、スタートの1番から長尺パターで1メートルのバーディチャンスを逃さず決めると、次の2番では10メートルもの長い距離もねじ込んだ。

3番では1.5メートルも抜かりなく沈めて、3連続バーディに「よし、今日も行こう」と、その気になった。
この日のトップスタートは、早朝の冷え込みにも、黒の革パンツで寒さ対策も万全。
「冷えると動きが悪くなるけど、これだとぬくくて体もよく動く」と、ゴルフもイケイケ。

今季は、右肩をひどく痛めて、6月から6試合を棒に振った。
9月から復帰を果たしたがまだまだ完治とはいえず、賞金ランキングもまだ115位。

2年目のシード権の確保は、試合中のケガを公傷とみなす特別保障制度の適用を受けて、来シーズンまで猶予をもらったとはいっても「今週と来週で頑張って、年内に滑り込めたら最高ですね」。手負いの37歳が一発大逆転を狙っている。

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