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カシオワールドオープン 2018

41歳のシード復活! 近藤智弘が「もう1回頑張る」

まだまだ若い、赤パンツ。がんばれ、近ちゃん!!
初V者が13人出た今季。うち20代の選手は7人。加速する世代交代の中で、41歳が賞金シード復活を成功させた。大会を通算3アンダーの40位タイで終えた近藤が、賞金ランク65位に入った。

昨年、16年守ってきた賞金シードを落とす契機となった腰痛は「やっぱり前半戦にも痛みがけっこうあって」。
今季2勝で、やはりシード復帰を果たした市原弘大も看ている湯浅文乃トレーナーの献身ケアで戦える状態には戻っても、「メンタル的にもかなりやられていた」。シード復帰にはぎりぎりまでかかった。

学生時代から、スター街道を歩んできたが「落ちたところから、這い上がるというのは今までの経験でなかなかなかった。上でやっているときよりゴルフが難しくなった。苦しかった」と、安堵ともに胸中を吐露した。

「その中でもいまやれる。置かれている状況でくじけず、集中してもう1回戻ってこられたのは褒めてあげたい」。
現在はJGTOのコースセッティングアドバイザーをつとめるツアー10勝の田中秀道にも「よく頑張った」と言ってもらえた。
「過去からずっとよくして頂き、ずっと励ましの言葉を頂いていた。そういう先輩の声というのは響く」と、感謝があふれた。

学生時代からともに競った星野英正や矢野東もいま揃って岐路に立ち、同い年で気が合う高山忠洋もまた戦線離脱中だ。
「自分も含めていろんな変化があって、苦しいところにいて。今年なんかは若い選手がいっぱい初優勝して。世代交代もすごく感じたりしましたけど、谷口さんが優勝したりとか、上の先輩もまだ頑張っている。ゴルフは息の長いスポーツなので。僕も必死に長くやりたい。先輩の声やアドバイスを聞いて、もう1回頑張りたい」。
もう二度と、手放したくない。

<2018年度の賞金シード復活者>
4位 市原弘大
11位 Y・E・ヤン
25位 額賀辰徳
51位 張棟圭(ジャンドンキュ)
65位 近藤智弘

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