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大会親善大使! 武藤俊憲は宮崎からニュージーランドへ

24日の出発ギリギリまで師匠と過ごしたら、翌日には今年もまた慌ただしく、ニュージーランドに飛ぶ。
3月1日からクィーンズタウンのザ・ヒルズとミルブルック・リゾートの2コースで始まる「ISPSハンダニュージーランドオープン」で、6年連続の出場を果たす武藤。

今年から豪州とアジアンツアーの共同主管で開かれる今大会が、ジャパンゴルフツアーとパートナーシップを結んだのは2014年。

以来、ジャパンゴルフツアー選手の出場枠が年々拡大されて、今年も20人が絶景の舞台を踏むが、武藤はそれ以前から単身、出場を重ねる中で、ニュージーランドの美しさや大会のホスピタリティの素晴らしさを他選手たちに伝えて出場を促すなど、親善大使の役割を担ってきたものだが来月には早40歳。

ニュージーランドは、乗り継ぎの時間も入れると15時間超の長旅となる。
不惑をすぐ目前に控えて、そろそろ移動のつらさがこたえるお年ごろ。まして今年は出発直前まで谷口徹と恒例の宮崎合宿で、ラウンドを重ねて休暇も入れずにいざ出発となればなおさらだが、もはやオフの恒例行事は外せなかった。

谷口との合宿の合間には、自宅近くのインドア練習場で調整を重ねてきた。一般のお客さんたちに混じって、シュミレーションゴルフに向かって、プロならではの爆音を立てれば周囲に「二度見される」というのも、当然である。

海外初戦のシンガポールと、ミャンマー2戦のさなかには、出身・群馬の草津白根山が噴火というショッキングなニュースもあり、ボールに温泉マークをプリントするほどの郷土愛は、今も地元のその後を常に頭の片隅に、飛び立つ。

やはり、今大会の冠スポンサーでもある国際スポーツ振興協会主催の「ISPSハンダグローバルカップ」で日本ツアー通算6勝目を飾ったのも、もう3年前。

今季こそ新たな7勝目をにらみつつ「ベテランには、いらない気合いは要らない。頑張りすぎないのがテーマ」。
ほどよく肩の力を抜いて、今週はニュージーランドの絶景に溶け込む。

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