直近の「長嶋茂雄 INVITATIONALセガサミーカップ」で6月のミズノオープンに続く、ツアー通算2勝目をあげたキムがその勢いのままに、賞金1位にのしあがった。

初挑戦の全英オープンで、11位タイにつけた。このメジャー戦での獲得賞金2050万6947円を加えて、日本ツアーの賞金ランキングで宮里優作を抜いた。

初めてのロイヤルバークデールでは連日、安定したゴルフが光ったがそれ以上に現地の目を引いたのは、日本ツアーでも時に畏怖をこめて他選手から「化け者」とも言われる、完全規格外のその飛距離だった。

最終日の17番では、なんと374ヤード飛ばした。
4日間平均では322.5ヤードを記録して、ダスティン･ジョンソンやマキロイ、アダム・スコットらを押さえてドライビングディスタンスで1位に。

先月には、日本での最終予選をプレーオフの末に突破して、全米オープンで初メジャーを踏んだ。エリンヒルズでは予選落ちも「自分にもやれる」との自信を持ち帰ったことが、その直後の日本ツアーでの2勝につながったと本人も語っている。

「飛ばすだけではないことを、証明できたのが大きかった」とうなずくキム。
来日して3年目の今年、まさに名実ともに、大化けの時を迎えている。

• Ｃ・キム
• 宮里 優作
• Ａ・スコット