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フジサンケイクラシック 2018

中島徹が桔梗信玄餅の由緒正しい(?!)食べ方を指南

早稲田大学への進学で、東京に出るまでは大会の地元・山梨県の甲府市で過ごした。
今季ファイナルQT20位の資格で出場する中島は、今週のご当地プロの一人だ。

今年、3度目の大会出場を兼ねた里帰りで楽しみにしているのは、やっぱり幼い頃から慣れ親しんだ地元グルメ。
「やっぱり、山梨といえばほうとうでしょ。あと吉田のうどんに・・・おやつは、桔梗信玄餅(ききょうしんげんもち)!!」。
県が誇る武将、武田信玄公にちなんで命名されたという地元銘菓は、黒蜜付きの小さな容器にきな粉をまぶした求肥が3つ入っており、その食べ方にはちょっとした工夫が要るという。
また各家庭や県民それぞれに、流儀もあるようで「僕の食べ方は・・・」と、ふいに解説が始まった。

「まずきな粉がこぼれないように、外のビニールをきれいに広げます。そして、黒蜜は1回で混ぜるんじゃなくて、少しずつ丁寧に。きな粉が余らないようにゆっくり混ぜていきます」。
幼少期はこれと一緒に牛乳を飲むのが大好きだったという。
今や、この「桔梗信玄アイスバー」も誕生するなど、すっかり全国区になったこのお菓子が「僕のソウルフード。懐かしいな・・・」。今週末の家族の土産に買って帰ろうと決めている。

今年、ミズノオープンが茨城県のザ・ロイヤルゴルフクラブに会場を移すまでのツアー最長コースは、実家から車で約1時間のここ富士桜カントリークラブだった。
「距離が長く、グリーンは富士山からの傾斜や目があると言われ、難しい印象」と昨年は予選落ちをするなど、過去2度の出場とも、手こずった記憶がある。

それでも初出場の2015年には、ツアーで自身初の決勝ラウンド進出を果たしたり、学生時代には観戦に訪れたり「一番、出たい試合のひとつ」。
思い出が一杯詰まった舞台で、確かな結果を残したい。

今季これまで予選落ちはないが、「通っても、40位とか、50位とか後ろのほうばかり。そろそろ頑張って、今季の自己ベストを」と意気込む。
中島のほかに、県出身のプロはマンデートーナメントを通った小池一平や、長澤稔、ベテランの檜山英一郎など。
「僕もしっかりと予選を通過して、地元選手で盛り上げていきたいですね」。
家族の土産も、信玄餅だけでは寂しいではないか。

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