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ダイヤモンドカップトーナメント 2003

『明日も”6”を!』地元・水城高校(茨城県・水戸市)出身の市原建彦がコース新の6連続バーディを記録

難コースを前に、市原はこともなげに言い切った。
「今週の僕には、なぜかとても易しく感じるんですよ」
開催コースの地元、茨城県水戸市の水城高校出身。ジュニア時代にも、ここ大洗で開 催された今大会(当時名称、三菱ギャラントーナメント)に出場するなど、幼いころ から慣れ親しんだコースだ。
「だから、そんなに難しいとは思わないんです。むし ろ、ここに来ればたくさんバーディが取れる気がする」。
この言葉どおり、この日2 日目は2番から、コースの連続バーディ記録を更新する“6連続”バーディをマークし て、「さいっこうに気持ちよかった!」。ホールアウト後は、両手で「6」の人文字 を作って満面笑顔だ(=写真)。
ジュニア時代は「大器」と噂された逸材だ。いったんは名門・日大に進んだものの 1ヶ月もたたないうちにツアープレーヤーに転向し、アメリカ、アジアを転々と渡り 歩いて武者修行を積んだ。
2000年のタイランドマスターズでの優勝経験もあり、今でも潜在能力はツアーでも指 折りといわれている。
だが、チャレンジツアーランク1位の資格で参戦する今年は奮わず、開幕から5戦で予 選落ちが続いていた。
「調子はけっして悪くないのに、スコアにつながらずにずっとむしゃくしゃしてたん です。今日の6連続バーディも、その鬱憤をぶつけた結果かな」と市原。6連続を含む 9バーディのかわりに「ボギー(4つ)も多い」のが反省材料だが、もともと爆発力 のある選手だ。難攻不落と誰もが畏れる大洗での好スコアには自信も深まり「明日も この分だと6とか、大きなスコアが出せそうな気がします」。通算2アンダー23位タ イで予選通過した残り2日の奮闘に、期待がかかる。
<トピックス・参考記録>
大洗ゴルフ倶楽部での連続バーディ記録は、2001年に行われた今大会(ダイヤモンド カップトーナメント)第2ラウンドで中嶋常幸が記録した4連続バーディ(4番〜7番 ホール)と、1998年の日本オープン最終日に中村直俊がマークした4連続バーディ (14番〜17番)が最高だった。

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