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ダンロップ・スリクソン福島オープン 2018

怒濤のイーグル締め!! 小林正則が8アンダー

5連続目の17番パー3は、「ホールインワンしそうだった」と、ティショットが入りかけ。15センチについた。
次の最後の18番の2打目もまた、見事だった。
「5番アイアンでトップした。当たりが薄かった」と結果オーライのショットは傾斜を伝って、「寄ってくれた」と、2メートルのイーグルチャンス。
ど真ん中から沈めて決めポーズ!!
初日から、駆けつけてくれた地元福島の応援団に、ハイタッチで報いた。
ここ福島で、友情を育んできたゴルフ仲間の方々だ。
「ついて来てくれたホールから、5連続が来て。あの人たちのおかげ」と怒濤の8アンダーに、感謝した。

先週まで2週間の空き週は早めに福島に入って日、月、火曜の午前中まで、友人知人と別コースでゴルフ三昧。
「福島には、プロアマとかでもしょっちゅう来ます」。
小林がイップスに苦しんでいた2011年頃に、親身になってくれた二瓶正和(にへいまさかず)プロは震災2日後に、救援物資を持って被災地に駆けつけるほどの郷土愛がとどまらずにその後、住まいの千葉県から出身の福島へUターン。
ゴルフで故郷を盛り上げようと、今も奔走する恩人に、小林も協力する形で、地元の方々と親交を深めてきた。

2014年に日本オープンを制して5年シードを得た以降は一度も賞金シードに入れず低迷が続いてきたが、今年は5月のミズノオープンで、V争いの末に2位タイに入るなど、復活の兆しも見え始めている。

「俺に手応えなんかない。満足することもないけど、それでもこうして毎試合でアンダーパーが出るようになり、こういうのが積み重なっていけば、気分もよくなる」。
会場の、ここグランディ那須白河ゴルフクラブは、大会の発足と、自身の低迷期がちょうど重なり、初回から昨年まで4年連続の予選落ち。
「なんでみんなこんなにスコアが出るの?」と、苦手意識しかなかったが、この日で「俺にも出るんだ」と、会得した。
「そんなに深く考えないで、勇気を持ってスイングできるようになってきた」と、手応えも出てきて恩人がひしめくここ福島でこそ、このまま復活Vを演じきることができたら最高だ。

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