今週は同い年の深堀も誕生日を迎えたが、こちらは来週にも47歳になるベテランが、気を吐いた。ここ石岡ゴルフ倶楽部で行われていたアコムインターナショナルは、2006年の最後の年に、小山内護とのプレーオフで2位。さらに前年度も2位。「ドローヒッターにはいいんじゃないか。雰囲気もいい」と、11番、12番では立て続けにピンそばの連続バーディ。

上がりの4ホールは、15番で目玉のバンカーから寄せきれず、2メートルをしのいだり、16番では「チャンスがピンチになった」。最後の18番も左に曲げて、木の下からくぐらせて打ったりピンチが立て続いたがしぶとく拾い続けて、前日3日目に引き続いて、ボギーなしで回ってきた。

練習しないことで有名なプロが、今週は水曜日に本当に珍しく、練習場に顔を見せて周囲を驚かせた。「新しいアイアンのテストでした」と煙に巻いたが、相性の良いコースで10年越しに、再びリベンジのチャンスを掴んだ。

• 手嶋 多一