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三井住友VISA太平洋マスターズ 2015

土壇場の推薦出場! 細川和彦が上々のスタート!

4アンダーの11位タイで出たベテランは、「最高のスタートが切れた」と、喜んだ。今大会の出場は、まさに土壇場に決まった。リランキング順位の39位につける細川にはもともと権利がなく、主催者の推薦選手候補の“次点”につけていた細川が、滑り込んだのは先週の日曜日。

2012年に自身16回目のシード権を取り返したのもつかの間、翌年にはまた陥落を喫して、今季もいまはまだ賞金ランク113位と苦境は続いており、「今年はなんとか(賞金ランク)100位内で、できればさらに順位をあげてファイナルQTの出場権。それを最低限の目標にしているという44歳には、ふいに得たこのチャンスも藁をも掴む思いだ。

「今日も1個1個、気合いを入れて回ったから。18ホールもあっという間に終わった」と、渾身プレーで上々の11位タイにつけた。

地元・茨城県は今夏の夏の大水害に見舞われた常総市に住まいが近くて、細川の自宅は幸い、無事だったがご近所の悲報に胸を痛め続ける毎日だった。
「流されて、無事救助されても、その数週間後になくなられた方もけっこういて」。
細川の母校の小学校も、まだ復旧できないまま。復興が見込めないと、」諦める方々の人口流出も著しく「ニュースにさえならない問題が、今もたくさん起きている」。

自身の今季の成績も含めて、胸の塞ぐことも多いが「まずは、自分は自分のために頑張って、今週は楽しんでゴルフをしたいな。いただいたチャンスを生かしてトップ10入りが目標です」。今週は地元にも、明るいニュースを届けたい。

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