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WGCブリヂストン招待3日目

それでも、折り返して10番でラフからの2打目をぴたりとつけて、OKバーディを機に見違えるような反撃が始まる。14番では奥2メートルをしっかりと沈め、16番でも1メートルのチャンスを逃さない。そして17番では長いバーディトライをねじこみ、いよいよアンダーパーとしただけに、「最後はもったいなかった」。
18番ではカラーから、パターで打った3打目は大きくカップを行きすぎ、パーパットも決め損ねてボギーの締めくくりには本人もがっくりだ。
「昨日の後半も、ショットで気づいた!と思って今日回ったんですが、やっぱり前半ダメで」と、一進一退のゴルフには苦笑い。
依然として7打差で独走するウッズに少しでも近づくためにも、残り1日は上だけを見て歩きたい。「2日目に68が出ているので明日は67とか66とか。大きいアンダーを目指して頑張る」。
小平智は「今日が一番厳しいラウンド」。距離の長いコースで、風が強く吹けば「日本のコースの2倍くらい疲れる。体も、頭も」。初出場の全英オープンから続く「長旅」の疲れもある。「集中力が切れてる」と、初日のイーブンパーの手応えも消し飛ぶ76は、通算10オーバーに後退。
「明日は60台。1日くらいはアンダーパーを出して帰りたい」と話した。
谷口徹は連日、弱音しか出て来ない。「はあ・・・」とため息ひとつで「きついな、ここは」。同組で回ったシャール・シュワーツェルのゴルフを目の当たりにすれば、ますます自信をなくしていく。
まず「飛距離の破格さにびっくり」と目を剥いて、さて自分はといえば、ただでさえ距離の長さに辟易としているのに、加えてこの日は強い風になおさら2打目に持つのは長いクラブばかりで「ロングアイアンの精度が悪い」と、苦しむ谷口のかたわらで、同伴競技者には「涼しげ」に64を出されれば余計に「失望感・・・。しんどいですわ」と、もう苦笑いしか出て来ない。
「ここでは飛ばないと、まったく話にならない」と、改めて本場のパワーゴルフにこてんぱんにされている。「シュワーチェルは、やっぱりワールドクラスのゴルフ。僕はまったく余裕がなく必死で。パーがやっと。だからこそ、数少ないチャンスを確実にモノにしていかないとね。またここに帰って来たいと思えるように、明日は頑張る」。
昨年の日本ツアー「ブリヂストンオープン」で劇的連覇を達成して得た今回の出場資格。今年も3連覇へのモチベーションをマックスにして、大好きな大会を迎えるためにも、打ちのめされたままでは帰れない。
※大会の公式ホームページはこちらから!

小平も「明日は60台!」 
ホールアウト後、海外メディアのインタビューを受けた谷口














