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コカ・コーラ東海クラシック 2012

こちらもルーキー! 朴銀信が首位タイに

「ぱくうんしん」と読む。彼もまた、今季日本ツアー初参戦の“ルーキー”だ。いま、一大勢力の一角を担う韓国勢の一人は、いつも何かと世話を焼いてくれる金庚泰(キムキョンテ)をはじめ「先輩の誰もが日本ツアーは素晴らしいと教えてくれたので」。昨年はファイナルQTから挑戦してランク2位につけた。

これまでまだ目立った成績はなかったが、他の新人に負けじと確実に稼いで、すでに獲得賞金は1400万円。
来季のシード権もほぼ手中にして、「次は初優勝を」と燃えている。

初挑戦の三好は「すごくラフが重くて厳しいけれど。なぜか僕は難しいコースほど、結果がいい」と言ったとおりの首位獲りだ。

「頑張って頑張って、バーディをたくさん獲ってもなかなか上に行けないセッティングよりは、我慢していたらいつの間にか上にいるというようなコースのほうが好きみたい」と、後半のアウトコースはボギーなしの4バーディを奪って、19歳のルーキーに並んでみせた。

2010年のプロ転向から韓国とアジアンツアーで2年間を戦った。「今回のような難しいセッティングもありましたね」と、涼しい顔で上がってきた。

「本当は走ったり、激しい動きをするスポーツのほうが好き。子供のころはゴルフよりもサッカーのほうが好きだった」。しかし母親に反対された。
「危ないからダメだ、と」。
父親の勧めでゴルフを始めたが、どうして。今回のセッティングもそうだがこちらもけっこうハードなスポーツだ。
もともと痛めていた右腕に、深いラフが堪える。「母親が言うほどゴルフは全然安全なスポーツではありません」と、ちょっぴり困った顔で笑う。

先週まで金色の髪は、父親の勧めで今週からシルバーに染め直した。あとから「シルバー」は、日本語で「銀」と書くと知った。名前にちなんだ髪色も、もしかしたらお父さんにはそんなお茶目な企みがあったのか。

「いえいえ、たまたまじゃないですか?」と笑った端正な顔。
日本でも女性ファンが増えそうだ。
「そうなれば嬉しいですが。それにはまず成績を出さないと、ですね」。
にっこりと笑った。

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