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中日クラウンズ 2012

久保谷健一は「やっと仲間に入れてもらった」

久保谷は初日、2日目の同伴プレーヤーに感謝した。同じ組で回った白潟英純も、また河野晃一郎も、久保谷に負けず劣らず3人揃って絶好調で、お互いに「久保谷くんは隙がない。つられて良いプレーが出来た」「白潟さんはほんとパットをぽこぽこ入れる」と、ほめ合い、「いえいえ、僕はそんな」と謙遜しあい、3人揃って好スコアの中でも、もっとも上位の通算5アンダーは単独2位で決勝ラウンドに進出した久保谷が「今日はやっと、2人の仲間に入れてもらった感じ」と言うから、なんだか変な具合だ。

初日は5アンダーで、単独首位につけたものの、この日の久保谷は伸び悩み、結局イーブンパーの70に、「難しいすよ、ゴルフは」とため息をつきつつ、「昨日が良すぎただけ。とんでもないところから、やっちゃうからこのコースは。これくらいが普通なんだろうな」と、根っからのマイナス思考にとってはむしろ、納得ずくの2日目でもあった。

「ひとつイージーミスをやると、変なふうに転んでいくコースだから。いらないボギーだけは打ちたくない。地道にパーを取れば、良くなっていくはずだから」と、4打差のリーダーを真摯に見上げる。

技だけでもだめ。和合では、心の強さも試される。「精神的に上げていこうというのは出来ると思うので」。
ぼやいてばかり。ショットを打ってはため息をついてばかりの選手だからこそ、コースに対して謙虚になれる。
それが久保谷の何よりの武器でもある。

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