記事
Updated
悔しさは残ったが二人をもう一回り大きくしてくれたワールドカップ

昨日「スコアを一つでも伸ばして上位を目指していきたい。」と話していたチーム・ジャパン。
1番のティショットは2日目と同じ池田から。ティーショットはフェアウエイ左サイドのグッドポジション。そこから平塚が強く入り過ぎグリーン奥へ。そこからなんとか2打で決めて出だしはパーセーブ。はじめにスコアが動いたのは、3番ホール。池田の放ったティショットは右の斜面へ。そこから平塚がスーパーショットで2.5メートルにつけ池田が決め初バーディ。続く4番では平塚がティショットを右斜面へ。そこから池田がグリーン手前のバンカーの淵のラフへ。グリーンのマウンドの奥にカップがある。そのマウンドぎりぎりを狙いアプローチするが、もうひと転がり足らずにマウンドの頂上でボールが止まる。カップまでまだ10メートル近くある。触っただけのボールはカップの横をすり抜ける。しびれる返しのパットは1.5メートルをなんとか平塚がボギーで納める。
5番パー3では、池田のショットがピン左奥3メートル。それを平塚が決め流れを変える。続く6番パー5でも池田が放ったセカンドショットは僅かにグリーンに届かず。逆風で2オンを逃したもののきっちりとバーディ。この日6番ホールまでで2アンダーといよいよエンジン始動かと思われた7番ホール。池田のティショットはフェアウエイに。そこから平塚がグリーン奥のバンカーへ。そこからグリーンは下りの傾斜でしかも、ボールの後ろにはバンカーのヘリでテイクバックがとりずらい。案の定池田のバンカーショットは出せず、2度目のバカンーショットは2メートル。それを外して痛恨のダブルボギー。一気に貯金を吐き出してしまった。
前半はこのままスコアを伸ばす事が出来ずハーフターン。後半に入り出だしの10番でボギーと悪い流れになりそうな中、12番、14番とバーディを奪いなんとかアンダーへ。周りはスコアを伸ばしていく中なかなかチャージがかけられない。焦りも加わって17番では今日2回目のダブルボギーを叩き、最終18番でもスコアを落としてしまった。結局チーム・ジャパンは最終日1オーバーのトータル12アンダーで20位タイに終わった。なお優勝は、マット・クーチャとゲリー・ウッドランドのチーム・アメリカで日本チームに12打差のトータル24アンダーで、タイガー・ウッズ、デービッド・デュバルが優勝した2000年大会以来11年ぶり24回目の優勝を飾った。
この4日間を振り返る平塚は、「初日から昨日まで悪いなりにスコアを少し伸ばしていけていたので最終日落としてしまったのは残念ですけど、自分なりにプレーできたかなと思いますし、またチャンスがあれば来たいなと思います。」一方の池田は、「昨日までは悪いなりになんとかやってきたと思いますし、今日の上がりが上手く行けなかったのでそこだけだと思います。今日の午前中もいい流れで来ていた部分もあったのでその中で、互いに足踏みしてしまったというのがもったいないなという気持ちですね。」と心境を語った。
調子が今一つの状態で大会を迎えるこことなってしまった平塚と池田「今回は二人とも調子が悪くなっている時にこの大会にあたってしまったので、ピークをここに持ってくるという事が必要だと思います。」と平塚。また池田も「飛距離はしょうがないと思っていますが、一つ一つのショットとかを見比べるとそこまで差は無いのかなと思いますので、もう少し調子が良い状態で来たかったなと思います。」と悔しさが残る。
来週も二人には日本での最終戦が控えているだけに、次の試合へ気持ちは早くも切り替える。平塚は「出る試合はいつも通り全力で挑みたいといつも思っていますので、来週も全力で頑張りたいと思います。」一方の池田は「今年最後の試合なので悔いが残らないようになんとかやり遂げたいなと思います。」と来週木曜日から東京よみうりカントリークラブで行われる「日本シリーズJTカップ」今季最終戦に向け闘志を語ってくれた。
今回は、残念な結果となってしまったチーム・ジャパンの平塚と池田。が、しかし、世界の舞台で経験した今回のワールドカップは、きっと二人の今後のプレーにとってとても重要な影響を与えてくれるに違いない。
一回りも二回りも大きくなった平塚哲二と池田勇太の今後のプレーに注目したい。
最終日の上位チームと日本の成績
1位 アメリカ −24
2位タイ イングランド −22
ドイツ −22
20位タイ 日本 −12
大会の最終成績はこちら

次回は必ず「写真提供/GDO」














