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中日クラウンズ 2009

スプリングダッシュ賞は、豪州のスティーブン・コンラン

逆転の1000万円に大喜びのコンラン
まさかの結末だった。同じ中部地区で行われるジャパンゴルフツアー開幕戦と、第3戦の2大会の順位をポイント換算し、その最上位者に賞金1000万円が贈られる「2009JGTO中部スプリングダッシュ賞」は、豪州のスティーブン・コンランが獲得した。

最終日は前半こそ伸び悩んだが、後半からパットが冴えに冴えて4バーディ。
この日2位に急浮上した久保谷健一と最後まで僅差で競り合い、大逆転した。

東建ホームメイトカップで3位、この中日クラウンズでは5位タイ。
シーズンが開けるなり好調が続くコンランは2、大会の獲得賞金1172万5000円に加え、132ポイント獲得で思いがけない“臨時収入”まで手に入れて、「成績をこんな形で評価していただけるなんて、とても素晴らしいシステムですね!」と、大喜び。

開幕戦の主催の東建コーポレーション株式会社の左右田鑑穂・代表取締役社長から表彰式でその小切手を受け取って「とっても幸せ・・・!! 良い使い道を考えたいと思います」と、2大会の主催者に感
していた。

一方、ガッカリしたのはなんといっても小田孔明だ。
100ポイント先取のランク1位で今大会を迎え、相当に気合いが入っていた。
前日3日目は順位を下げたが、ポイント換算も入念に、大会2位で最終日を迎える藤田寛之を警戒して「明日は、自力7位内で頑張ります」と話したものだ。

しかし、この言葉を聞いた藤田が「目先の現金を考えてるやつほど獲れない」とコメントしたことを翌日の朝刊記事で知った小田は、少なからず衝撃を受けた。

「今日は、確かにそうかもしれないと思いながらプレーした」という。

しかも“敵”は結局、その藤田ではなく、別にいた。
コンランに逆転を許したばかりか、ポイントランキングでは久保谷のほか丸山茂樹にも抜かれ、4位に後退。
大会の順位も29位に終わり、すっかりしょげかえった小田は、「これからは、遠くの現金を目指して頑張ります・・・」と悄然と、同じ福岡出身の先輩の苦言を改めて肝に銘じていた。



  • 大どんでん返しを食った小田はしょんぼり。明暗くっきり・・・

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