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武藤俊憲 『再現したい!』 <全英オープン3日目>

スタートは良かった。しかし、2番で不運があった。
ティーショットを右に曲げた。セカンド地点に行ってみると、球は木の根元。
どうにも打つことが出来ず、アンプレヤブルを宣言。そこから打った球が今度はフェアウェイ左のポットバンカーにつかまった。グリーンを狙うことが出来ず、フェアウェイに出して、結局5オン2パットのトリプルボギーを叩いた。
「出だしはよかったんですけどね・・・。やっぱり2番ですね・・・。」
しかしその後はパーを重ねてチャンスを待った。

8番、9番で連続バーディを奪い、流れに乗りかけたところで今度は武藤の組がスロープレーによる警告を受けた。
「12番あたりから勝負したかったんですけどね・・・。アウトオブポジションに入って、(プレー時間の)計測をされていたので、やっぱり急ぎましたね。いい流れに引っ張っていってたんですけどね。」
3日目は、3バーディ、2ボギー、1ダブルボギー、1トリプルボギーという、出入りの激しいゴルフになってしまい、3日間トータル3オーバーの43位タイまで順位を下げてしまった。

武藤曰く、昨日よりも今日の方が圧倒的にプレーしやすいコンディションだったという。
「今日の方が抜群にやり易かったはず。今日はゴルフの調子があまり良くなかったけれども、でも、そんな中で数字を出していくのが僕達の仕事ですから。それが出来なかったことが悔しいです。」

今回の全英オープンの出場資格は、6月におこなわれた『〜全英への道〜ミズノオープン』で2位に入ったことによるものだ。
ミズノオープンの最終日、武藤は5連続を含む9バーディ、ノーボギーの63という圧巻のゴルフを展開。前日の23位から一気に順位を上げて全英出場を決めたのだった。
「ミズノオープンの最終日にまくってこの全英に出られたので、明日はその再現をしたいですね。」

武藤は、この全英オープンが終わると、来週は日本に戻って『サン・クロレラクラシック』に出場。その後、今度はアメリカのオハイオ州に渡って『WGC−ブリヂストンインビテーショナル』に出場する。
「せっかくこういう世界のトップの選手達が出場している試合に出られているので、再来週のアメリカに行った時に、“あっ、武藤だ!”って覚えていてくれるような、そんなプレーをしたいです。力を出し切って頑張ります。」

明日は選手にも、ギャラリーにも、記憶に残るようなゴルフを展開してもらいたい。

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