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関西オープンゴルフ選手権競技 2012

好調の塚田好宣が「もう一度くらい、上位でやりたい」

奥からプラポール、ニラト、3番目が塚田でその右がアフィバーンラト。タイ語が飛び交い、会話の内容は一切分からない
日本語と英語と、タイ語を器用に操る異色プロ。タイをこよなく愛する塚田の練習ラウンドのお相手も、やっぱりタイの選手たちだ。

酷暑のこの日もチャワリット・プラポールとチャプチャイ・ニラト、キラデク・アフィバーンラトら、思わず舌を噛みそうな名前の選手たちと、にぎやかにタイ語で話しながら、18ホールを回った。

「もう一度くらい、上位で回ってみたい」という。
熾烈な優勝争いを繰り広げたのは、3週前。
サン・クロレラ クラシックで3日目まで首位を守り、最終日はブレンダン・ジョーンズとの一騎打ち。
勝負は最終ホールまでもつれ込んだ。
1打差の2位で迎えた18番は、「カップまで3歩」の絶好のバーディチャンス。

先にジョーンズのバーディトライを待つ間に、真剣にラインを読んで「絶対に入れる」。
同時に「3パットもするかもしれない」との密かなプレッシャーも、結局すべては「拍子抜け」に終わった。

ジョーンズがあっさりと6メートルのチャンスを決めた。
「せめて僕もパットをさせてもらえれば良かったけれど」。
あれほどの大接戦も、最後は妙に間の抜けた感じで決着がついてしまっただけに、「次の優勝争いこそ、しびれるパットを打ってみたい」。

これまたタイ選手で大親友のプラヤド・マークセンに教わったことで、劇的にレベルアップをした課題のパッティング。初Vこそ逃したものの、サン・クロレラ クラシックで2位につけて、3年ぶりのシード権復活をほぼ確定させた勢いはまだ続いており、今月1日に行われた京滋(けいじ)オープンはツアー外競技ながら、42歳にして嬉しいプロ初Vを飾った。
「今週も、調子は良い感じなので」。
今度こそ、絶好のウィニングパットは逃さない。

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