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チャレンジの星は47歳!

チャレンジ最終戦で、丸山大(左)とかわした男の握手
チャレンジトーナメントはレギュラーツアーの出場権を持たない若手選手の登竜門というイメージが定着しており、実際にその年の新顔が、歴代の“賞金王”に名前を連ねてきたが、今年はベテランが復活を期して戦う舞台でもあることを、強く印象づけた。

賞金ランキングの1位は、翌年のシーズンチケットが得られる。もう一度輝くための、片道切符を手にした。2016年度のチャレンジの星を射止めたのは、塚田好宣(つかだよしのぶ)だった。

今年は、リオ五輪のヘッドコーチを務めた丸山茂樹と同期の47歳。学士プロとして、アマチュア時代からスター街道を歩んできた丸山とは対照的に、塚田のゴルフ人生は、あえて風の向くまま曲がりくねった道を、選んで歩いてきた感がある。

東海大学を中退して米国に渡り、ニューメキシコ陸軍士官学校へ。卒業後にSEルイジアナ大学に入学したが中退。その後、プロ転向は、豪州で果たした。
日本のプロテスト合格は1999年。まずアジアンツアーを稼ぎ場に、04年の全英オープンで初のメジャー切符も、アジア予選から勝ち上がって手にしたものだった。

さすらいのゴルファーが日本で初めてシード入りを達成したのは05年。
2013年の開幕戦「東建ホームメイトカップ」ではプロ20年目、43歳のツアー初Vを叶えたものの、2015年には自身3度目のシード陥落を喫した。

今年はチャレンジトーナメントで、「これからツアーの出場権を目指す若い選手たちの元気なゴルフを見ながら刺激を受けてきた」と、4月の第2戦「富士ホームサービス チャレンジカップ」で早々に1勝を挙げた。

その後は軸足をぶらさず、チャレンジトーナメントに専念して、最後まで賞金レースを争い、やはりベテランの丸山大輔と賞金ランキングでワンツーフィニッシュ。
固い握手で互いのレギュラー復活を祝い、来季の活躍を誓い合った。

12月5日月曜日に都内で行われたジャパンゴルフツアー表彰式では、一般社団法人日本ゴルフツアー機構から記念のトロフィと、ノヴィル株式会社の宮田充朗・ゴルフカルチャーユニットマネージャーから賞金50万円と、副賞としてANAインターコンチネンタルホテル東京のマーカス・プラッツァー エリア総支配人より「ANAインターコンチネンタルホテル東京 コーナースイート クラブラウンジアクセス付き ペア宿泊券」を授与されて感無量。
「RIZAP(ライザップ」でみごと結果にコミットした肉体に、ビシッと似合うスーツ姿で「来年は48歳。年長の部類になりますが、ルーキーの気持ちで頑張ってまいります」。

2017年はベテランのチャレンジの星が、初々しくレギュラーツアーに舞い戻る。

  • 青木JGTO新会長より記念のトロフィと
  • ノヴィル株式会社さまより賞金50万円と
  • ANAインターコンチネンタルホテル東京様よりコーナースィート宿泊券を頂戴して感無量のチャレンジの星!

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